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Libro2009インデックス




青空のむこう/アレックス・シアラー

交通事故で死者の世界へ来てしまったハリー(10歳前後と思しき少年)は、姉のエギーと口げんかをした直後に死んでしまったことで、姉に悲惨な思いをさせているに違いないことを悔い、何とか仲直りしたいと考えている。

そして、母を捜して150年間死者の世界にとどまり続けるアーサー少年と知り合ったハリーは、この世へと連れてきて貰い、何とか家族の元にたどり着こうとするのだが、学校ではすでに自分が忘れられかけていることにショックを受けつつも、仲の悪かったクラスメートの真情を知り、自分の人生の至らなかった部分を省みたりする。

物語世界の設定がそのまま主要なテーマになっていたりするので詳細を書けないが、易しく分かりやすい言葉で死を説明しようとしているのではないだろうか。本書での死生観は、「フレディ/レオ・ブスカリア/著 , 三木卓/訳」のテーマや日本的アニミズムに近いような気もしている。

因みに「フレディ」は「葉っぱのフレディ」版の方が有名だが、hebakudanさんに三木卓翻訳版を教えて頂き、大いに共感しつつ読了した。



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