ヘルズ・キッチン 050531 |
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ジェフリー・ディーヴァーと言えば、脊髄損傷で四肢麻痺の天才鑑識捜査官リンカーン・ライムシリーズで有名だが、ロケーション・スカウトをなりわいとするジョン・ペラムを主人公にしたシリーズもある。本作は「死を誘うロケ地」「ブラディ・リバー・ブルース」に続く三作目だ。二転三転するジェット・コースター・ミステリであるリンカーン・ライムシリーズと違って、ロケをする街で事件に巻き込まれるジョン・ペラムのシリーズは真っ当なハードボイルドだが、やはり意外な展開のディーヴァーらしさはある。 「ヘルズ・キッチン」は、お蔵入りになっていたシリーズに新たに付け加えられた最終編だそうで、ニューヨークのスラム街でドキュメンタリー映画を撮影していたライムが、アパートの放火事件に巻き込まれるというものだ。保険金詐欺の嫌疑を掛けられた老女を救おうと奔走するペラムだが、そこに放火魔の不気味さが加わって、娯楽味たっぷりの仕上がりである。老女とペラムの心の交流も切なく、さすがディーヴァーと思わせた。 作中でもよく言及されているのだが、映画の撮影場所を探して見知らぬ街を訪れ、事件を解決して去っていく姿は西部劇の正義の流れ者なのだろう。古き良き時代の西部劇のリリシズムが底流になっている。 |
風太の立ちポーズ 050530 |
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MRIの結果は悪いものはないということで安心した。それでは何が悪いのか、ということになるが、それ以上の検査も治療もないらしく、原因が分からない症状だけが残ることになった。まぁ、気長に付き合っていればそのうち消えるかもしれないという医師の言である。 梅雨寒というにはまだ早いが、冷たい雨が降っている。こういう気候は気分が暗くなるし、偏頭痛の元だ(笑)。 レッサーバンダの風太は、背中のラインが美しい曲線を描いて、モンローのポーズみたいだ。でも腰が入っていそうな感じがあって、何か痛そうに見える。昨年の椎間板ヘルニアの痛みを思い出す(笑)。 |
ミントは偉い! 050529 |
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偏頭痛持ちである。夕方から目の上に激痛が走り、現在MRI検査の結果待ちだったりするので、ややおびえながら処方の鎮痛薬を服用した(ジェネリックで安価なのがありがたい)。それから、数日前の健康番組で、ミントが偏頭痛によいということだったので、鉢植えのペパーミントの葉をちぎり、ハーブティーにして引用したところ、いつもなら薬の効果が出るのに数時間かかるのに、痛みが30分ほどで消えてしまった。相乗効果というものだろうか。 偏頭痛は脳の血管が拡張することで痛みが出るということで、血管収縮作用があるミントが有効だと言うことらしい。血管なんて、拡張していた方がいいような気がするが・・・。 近所の植物園に行って来た。咲き残りの芍薬が可憐だ。 ![]() |
園芸カタログ考 050527 |
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園芸好きにとって通販園芸カタログの配達は年に二度の喜びである。長い間注文せずにいると切られてしまうので、今回は期待していなかったのだが、二社からは届いた。購読申し込みをしているのは三社なので、あと一社届けばそろい踏みなのだが・・・。 ここでヨイショを書いてしまうと、あとの一社はタキイ種苗である。以前ここで買ったアジサイ苗が、何年経っても花を付けなかったことがあり、カタログに「弊社に責任のある場合代品を云々」とあったので、駄目で元々とFAXを入れてみたら、ポット苗ではなく、見本用の開花大苗を送ってきたのだ。なんて良い会社なんだと思い、それからは贔屓にしようと思っている。だからカタログ送って下さい>タキイ種苗様。 ただ、カタログ内にはなかなか欲しい物が見つからない。出ている物は園芸店の店頭より高めの価格設定だし、組み物のことが多くてあんなに沢山は要らないし、大株ではなくポット苗のことが多いのである。 良い点があるとすれば、品種名がはっきりしていることと、販売記録が残ることだろう。ラベルと違う物が咲いてしまって泣いたことが多いのである。今年の場合、ピンクだと思っていた牡丹に赤紫の花が咲いてしまった・・・(笑)。 |
あじさい考 050525 |
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早咲きのあじさいがもう綺麗に花を咲かせている。ヤマアジサイなどがそうだ。原種であるヤマアジサイはあまり大きくならず、楚々としてブルーのガクを付けている。今年はもう咲かないだろうと思っていたアジサイもあるが、昨日つぼみに気付いた。早いものは4月からつぼみが見えているが、遅いつぼみでも素直に嬉しい。花は管理の通信簿でもあるのだ。 今でこそあちこちにアジサイ名所があり、個人の庭でも盛んに栽培されているが、幕末までアジサイは人気がなかったという話を園芸雑誌で読んだことがある。伊豆、箱根など、自生地が京の都から遠かったこと、色変わりが変節として武士に嫌われたことなどが理由だそうだ。シーボルトが日本からアジサイを持ち出し、ヨーロッパに広まったことで(アジサイ販売で大もうけしたという話だ)、日本に人気が逆輸入されたという記事だったが本当だろうか。シーボルトが持ち出したアジサイには、長崎での愛人「お滝さん」に因んで「オタクサ」という名前が付けられている。 そんな理屈はともかく、湿潤な日本の風土に適し、穏やかな色合いの花をしっとりと咲かせるアジサイが好きだ。 ![]() |
玄冶店の女/宇江佐真理 050524 |
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玄冶店で暮らす訳ありの女たちの哀歓を、江戸情緒や季節感をからめて描いた時代連作。 吉原から身請けされた妾のお玉、水茶屋上がりの妾で若い間夫と逢い引きしているお花、芸者で三味線の師匠でもあるお喜代の三人は、それぞれが過去を持ちながら強く生きていて、何かとやり合いながらも姉妹のように接している。意地っ張りな女たちの友情が切なく痛快だ。 行く道は徐々に分かれていくし、決して明るい未来だけが待っているわけではなさそうだが、脳天気なハッピーエンドよりも余韻の深い物語になる。 お玉が可愛がる置屋の娘小梅とのふれ合いも上手い。お玉に懐いているかと思うと、お玉と手習い所師範の恋にやっかんだり、色町のませた子供らしいおかしさがある。 初夏の陽気で、鉢植えの水やりを少しでも怠るとすぐに萎れる。今のところは一日一回で済んでいるが、梅雨明け頃には朝晩の水やりが必要だ。鉢数をこれ以上増やすつもりはないし、咲かない物は心を鬼にして(嘘)処分しているのだが、何故か増えている。買ってくるばかりではなく、毎年挿し木苗を作っているのだから、増えて当たり前なのだが(笑)。 |
MRIが嫌いだ! 050523 |
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訳あって頭部MRIの検査をしてきた。CTもそうだが、狭い筒に入っていくこれらの検査は、閉所恐怖症の気味があるからとても嫌だ。更に今日は、顔の前に網のようなカバーが掛けられたのである!。子供の頃剣道を習っていたが、面を着けた時の拘束感を思い出した。 MRIというのはものすごくうるさい。工事現場のような音が耳元で鳴り響いているが、それでも目をつぶっていればうとうとしてしまう。音が止んだ時に目が覚めるから不思議だ(笑)。 |
君たちに明日はない/垣根 涼介 050522 |
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ハード・アクション・サスペンスの「ワイルド・ソウル」の作者とは思えない作品だ。 リストラ請負会社の面接担当者と、リストラ候補者との事情を交互に描いて、 不思議な余韻があるビジネス小説になっている。 薹の立ったジャニーズ系とも言うべき山下真介は、 一見怜悧で小賢しそうに見えるが、田舎者故の律儀さや誠実さも持っている。 彼には、強気で仕事が出来て愛敬がある年上の女に弱いと言う面があり、 リストラ候補者の8才年上の女性陽子と深間になってしまう。 この二人の情事は、「ワイルド・ソウル」同様、こってりとえげつなく、 そのあたりが妙に人間くさくて切なくて幸福感があって笑えた。 どちらも苦労を舐めてきており、 決してお上品ではない人間の確かさのようなもの感じさせるキャラなのだ。 リストラ候補者側の事情が詳細に語られるが、 それぞれ有能なのに会社に居場所がないという感じで、 未来は結構明るいかもしれないと思わせるような描き方だ。 派手な筋立てだけではなく、ウェットな情の部分でも読ませる作家なのだと思う。 スーパー内の園芸コーナーに色の濃いブルーサルビアがあり、ちょっと珍しいので買ってきた。 普通のブルーサルビアは何か寂しげな色合いなのである。 これを後ろに、前に青のペチュニアを置いたら、夏の寄せ鉢としてはよさそうだ。 更新 |
ネットの安全性 050521 |
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またもトロイの木馬型のウィルスの話題が出ている。 ブラウズした先で別のサイトへ強制的に移動させられ、 そこからウィルスのファイルが送りつけられるということだ。 以前から大手以外のサーバーにはちょっと恐怖があったが、 大手価格比較サイトや地方新聞社のサイトに仕掛けられているのだから、 そう言うところでも決して安全とは言えないと言うことが分かってしまった。 昨今のPC雑誌などで「安全だ安全だ」と書かれているFirefoxというブラウザに乗り換えているが、 これで果たして安全なのだろうか。不安は尽きないのがネット社会というものである。 更新 |
三国志 第三巻/宮城谷昌光 050519 |
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悪徳の限りを尽くした梁冀が倒された後、宦官による専横が続いた後漢王朝も、 ついに宦官誅滅のクーデターが決行され、董卓が政柄を握ることになる。 ただの暴虐な独裁者ではなく、ちょっと陰翳豊かに描かれている董卓で、我が国の松永久秀という感じだろうか。 董卓は権力の座に上り詰める前に何度か危機があったはずなのに、 悪運強く生き残り、独裁者として名を残すことが出来た。歴史の面白さというものだ。
宮城谷三国志は、三国志演義ではなく、正史である三国志をベースにしているので、 曹操を中心に描くことになるそうだ。生き残ったのが魏なのだからさもあろう。 袁召というのは、高貴な血胤を誇るだけの傲慢な権力者に描かれがちだが、 この三国志では、先の見えない優柔不断な奴とされてしまっている(笑)。 勝手に日本史になぞらえれば、王朝の破壊者である曹操は信長、袁召は今川義元、 漢王朝の血筋を守ろうとする劉備は上杉謙信、 孫堅・孫策の後を継ぐ孫権は、群雄の中では一番若いし、 政情を傍観して漁夫の利を狙っている感があり、家康だろうか。 |
恵俊彰が嫌だ! 050518 |
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ホンジャマカの恵が昼の情報ワイド番組の司会をしているが、 あのわざとらしさが嫌だ。深刻ぶって、嫌らしかったり偉そうだったりする口調が、 みのもんたそっくりなのである。恵に対して「お笑いのくせに」というのは差別的表現だろうか(笑)。 みのもんたも好きではないが、ある程度の年令だし、キャリアを積んできた司会者だ。 あれはあれで独自の芸風というものだろう。 |
夏への扉 050516 |
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若い頃にはまったSFの中では、ハインラインの「夏への扉」が一番印象に残っている。 何ともノスタルジックな時間SFなのだ。護民官ピートと言う名のネコが、 ドアの向こうは常に夏だと思っている(と主人公が考えている)という微笑ましいエピソードがタイトルの由来だ。 また読み返したいと思いつつ、なかなかチャンスがない。 更新 と言うわけで、LibroにSF・ファンタジーのページを追加しました。 読んでいる冊数はもうちょっとありそうですが、特に印象に残っているものだけを挙げています(と言うより思い出せない・・・(笑))。 |
底面給水が嫌い 050515 |
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先日処分品を購入したフクシアが底面給水鉢だったので、素焼き鉢に植え替えた。 私は底面給水が嫌いだ。土が乾湿を繰り返すことで、根が健全に成長できるのだと頑なに信じているのである。 でも、生産者が底面給水にするのだから、本当は底面給水の方が理に適っているのだろうか(←意志薄弱(笑))。 シュンランを株分けした。シンビジュームの仲間だが、雑木林に自生するような山草であり、寒さに強い。 清楚な花で香りが良く、お茶にしたりするそうだ。来年も咲けばよい。 連休に朝顔の種まきをしそこねたので、そろそろと思っていたが、 このところの肌寒さで何となく延び延びにしている。 まぁ、真夏に蒔いても秋に咲く花ではあるのだ。 今年は、つるなし朝顔サンスマイルの種を購入済み。 この朝顔、場所を取らないと言うことで最近ヒットしているそうだ。 |
うぐいすを自由自在に聞く里は・・・ 050514 |
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近隣の某施設の駐車場(雑木林に囲まれた丘陵地にあり)で人待ちをしていた時、 キジの鳴く声を聞いた。テレビなどで耳にしたことのある、ちょっと金属質で鋭い「ケーッ!という声である。 どんな田舎なのだ(笑)。この駐車場に車を止めていると、ウグイスやコジュケイの声も聞くことが出来る。 因みにコジュケイの声は「チョットコイ チョットコイ」という聞きなしである。 長年に亘って放送されていた「新車情報」の司会者が交代し、番組名も変更になった。 コンセプトは変わっていないが、 ワイドショーや競馬番組で目にする軽薄なキャスター(フリーのアナウンサーであろうか)が 司会進行していると、何か車の通販番組でも見ているような気分だ(笑)。 更新 |
時の旅人/長野まゆみ 050513 |
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浦島伝説をモチーフにしたファンタジー集である。 タイムスリップやパラレルワードルなどのSF的な道具立てもあるが、 それよりも、少年同士の友情とか、 人中にまぎれるシロウズ(たてがみのある不思議なカメ)と人間の関わりとかが、 非常に優しくて心地よい。 所属している団体で会報作成に携わっている。 本日、印刷・製本・発送作業があり、印刷だけ参加してきた。 公共の市民活動支援コーナーの印刷機を借りるのだが、 かっこはコピーに似ているものの、コピーと違って、 ダッダッダッと凄い勢いで吐き出されてくるのがちょっと壮観だ。 その昔、学校にあった謄写版のようである。 偉いのは折りたたみ機と言うやつで、あっという間に二つ折りにしてくれる。 そのかわりやたらとうるさい(笑)。ライト兄弟の伝記に、 印刷物を配る親のために書類折りたたみ機を作った逸話があるが、 あれのうんと遠い子孫ぐらいになるのだろうか(笑)。 ライト兄弟の伝記は、子供の頃大好きだった。 |
THE VELVET UNDERGROUND&NICO 050512 |
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S忠ホームセンターで、398円のフクシア・ファンタジーの処分品を180円で入手。
ラッキー(笑)。本来はこれから咲く花木なのだが、すでに処分品なのである。 激安中古を入手した“THE VELVET UNDERGROUND&NICO”を聴いた。
アンディ・ウォーホールがデザインしたバナナのジャケットで有名な名盤である。 |
三国志 第二巻/宮城谷 昌光 050510 |
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通俗読み物である「三国演義」ではなく、正史の「三国志」を題材にしていると言うことで、 漢王朝が傾き始めた安帝の時代あたりから書き起こしている。当初長々しい史実の叙述が続いたりして退屈したが、 暴虐な梁冀が登場したあたりから物語性を帯び始めた。 梁冀という名前は初めて目にしたが、その凄まじさは董卓並みだ。こいつが退治されたら少しはまともになるかと思えばさにあらず、 今度は宦官が帝に取り入り、政治を壟断し、勇を鼓して直諫する官僚は抹殺されることになる。 この巻の中盤から曹操が登場してきているが、腐敗した王朝に成り代わろうとしたこともむべなるかなと思わせる。それにしても先は長い。 |
カーマロカ 将門異聞/三雲 岳斗 050510 |
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藤原秀郷に討ち取られたはずの平将門が生きて逃亡中という設定のバーチャル 平安時代小説。将門は、東国自治を夢見た陽性の剽悍な快男児で(デルフィニア物語のウォルを思い出させる)、戦に負け、己のかなりの部分を見失っているが、ひとを惹き付けずにおかない魅力的な人物だ。 都は今までとは違うタイプの武士の出現に恐れを抱いており、狂信的な僧兵、圧倒的な能力を持つ陰陽師、将門の従兄ながら反対の立場にいる平貞盛などを送り込み、信濃の地で将門を狩りだそうとする。これらの敵役たちもまた複雑な事情を抱えていてストーリーを膨らませる。将門と同じように育ってきて、人物として大きい将門に妬心を抱く有能な武人官僚貞盛、父親を越える能力を持つ故に疎まれ、厳しい戦いに送り込まれた陰陽師の貴公子、信濃のまつろわぬ民で、甲賀三郎の末裔を名乗る異能の一族など、それぞれに将門を追いながら彼に魅了されていくのだ。 倒しても倒しても起きあがってくる無敵の狂信的な僧兵は、ターミネーターという感じか。ライトノベル出身の作家ということで、このあたりの描き方は迫力がある。 戦い、ユーモア、人物の魅力、愛憎半ばする男たちの思い、何とはなしに流れる哀切な情緒、ほんの少しのファンタジー性など、なかなか読ませる爽快な物語だった。 |