方舟は冬の国へ/西澤保彦 050831 |
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若い失業者が、莫大な報酬と引き替えに、盗聴盗撮装置の仕掛けられた別荘で疑似家族を演じる仕事を引き受ける。仮の妻、仮の娘と共に不自然な生活を送り始めたところで、不思議な現象が起き始める・・・。 最初はいがみ合っていた男女だが、徐々に親しくなり、本来の自分たちのことを語り合う上でちょっとした謎解きがあったりする。この辺が西澤ミステリーらしい。 娘を演じる少女は、偽の両親なのに何故楽しそうに生活しているのか?徐々に生まれてくる疑似家族の絆が切ない。本格ミステリーというより、ファンタジーな家族小説だと思う。 |
tu-kaのCM 050830 |
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tu-kaのCMが面白い。老人にも使いやすいシンプルな携帯電話をアピールするのに、 先日までは小林桂樹とその家族のバージョンだったが、友人役の藤岡琢也が加わり、 ほのぼのとした楽しさが更にアップした。 共演第一弾は、公園で携帯を自慢する小林桂樹に、 「難しいんだろう」と言いつつ興味を見せる藤岡琢也という感じである。 小林桂樹が使って見せると「簡単じゃないか(かーんたんじゃないか、という感じで(笑))」と感心したように笑うのだ。 最近始まった第二弾は、敬老の日に携帯電話をプレゼントしようというコンセプトなのだろう。 子供に買ってもらった両者が、「自分じゃ買わないよね〜」などと言っている。 そしてベルが鳴り、それぞれケータイを取り上げ、藤岡琢也の方が電話に出ようとするのだが、 嬉しそうに「うふふ〜」と笑うところが何とも微笑ましくて好きだ。 演出も演じる方も上手いなぁと思う。 |
さぶ/山本周五郎 050829 |
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山本周五郎は中学生の頃から好きだった。最初は滑稽なひとびとを描いた作品に笑わせられたものだが、 市井の人情や、武家の折り目正しさ、謹直な武士道などを描いた作品に徐々に引き寄せられていった。 「さぶ」もその頃に愛読したもので、たぶん20年ぶりくらいの再読になる。 経師屋で徒弟奉公する栄二とさぶの、友情や苦難や成長や再生を描いた作品である。 機転が利いて腕のある栄二と、愚直で不器用で真っ正直なさぶは、正反対の立場ながら気が合って助け合っている。 ある日栄二は、お出入り先の商家で濡れ衣を着せられ、店を放逐されるが、酔って暴れたために、 更に辛い目を味わうことになる。どこまでも栄二を頼り、栄二の復活を待っているさぶだが、 その愚直さが栄二の心の支えになっていたりする。さぶの面倒を見てやっているつもりの栄二だったが、 実はさぶに助けられていたのだ。タイトルの割りに栄二の人生が多く語られる小説だが、 栄二の目を通して描いたさぶ、ということだろうか。 |
宿題の解説(笑) 050828 |
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うーむ、宿題と言うには簡単すぎる問題だったようで、 どうも皆さんあっさり正解を言い当てていらっしゃる(笑)。 問題を再掲して、解説など・・・。 女中は「50円では3等分できないから面倒だ。30円にしてあげよう」と20円懐に入れてしまい、 学生に30円を渡しました。 宿泊客は10円づつ返して貰ったことになるので、支払った合計は270円、 女中が懐に入れたのがしたのが20円、合計すると290円ですが、 残りの10円はどこへ行ってしまったのでしょうか? 」 三人が支払ったはずの270円に女中が懐に入れた20円を足すというのが引っかけで、 実は270円の中にこの20円が含まれている。 だから270円−20円+50円(割引分)=300円(最初に支払った総額)という式が 出てくれば解決できるのである。 うーむ、なぜ20数年も正解が分からなかったのだろう・・・。 小五の時には分からなくても、今初めてこの問題を見たら正解できたのだろうか?。 疑問だ(笑)。 出典は、内田百閧フユーモア紀行「阿房列車」シリーズで、 百閧ニ同行者(編集者だったか国鉄職員だったか、平山という名前なのでヒマラヤ山系というあだ名を付けられているそうだ)の 珍問答だそうである。 |
恐怖の庭師(笑) 050827 |
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毎年今頃の時期、恐怖の庭師がやってくる。 宿根草の植栽などは平気で引き抜き(雑草と間違えているのか?)、踏みつけ、 花芽の付いている枝を短く切りつめ、「ぺんぺん草一本生えない」という状況が現出する。 毎年、暗い気分になる季節なのである(笑)。 しかるに今回は、さほどの被害が見られなかった。 対策として、庭石回りには草花を植えないでおいたのが良かった。 実の付いているコムラサキ(いわゆるムラサキシキブとして流通している実もの植物)や つぼみのある萩も無事に残っていた。嬉しい・・・。 萩は、父の郷里である宮城県に敬意を表して宮城野萩を植えている。 先日の大雨(台風ではない)の時につぼみの付いている枝が落ちたのだが、 株立ちになっているので他の枝が残ったのである。良かった・・・。 宮城野といえば、かつての平安官僚にとって憧れの赴任地であったらしい。 自然が美しく物成りが豊かでもあったのだろうか。 これは現在でも同じで、転勤族のサラリーマンにも仙台は評判が良いようだ。 更新情報 |
秘太刀馬の骨 050826 |
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今日から始まったNHKの金曜時代劇は、藤沢周平原作の「秘太刀馬の骨」である。 原作はミステリアスで骨太な時代小説だったので、どのように映像化されるのか楽しみだった。 馬の首を一刀両断する凄技「馬の骨」の使い手を捜し出せという家老の命で、 家老の甥がさまざまな使い手と立ち会っていくというストーリーである。 コミカルな味付けが多少物足りないが、何と言っても立ち回りが迫力あるので満足だった。 出演陣も、本田博太郎、尾美としのり、六平直政など、一癖ある役者ばかりで楽しみだ。 関係ないが、本田博太郎はフジテレビ系列の「剣客商売」に二度違う役で出演したことがある。 どちらも歯を食いしばってしゃべっていたが、ぐりっとした目とむき出しになった歯が強調されて、 喪黒福造みたいな感じが不気味面白かった。「秘太刀馬の骨」でも同じような感じだろうか。 番組最後のスタッフ・キャストが紹介される部分は、 タイトルロールとかエンドロールとか言うのだろうか。 あのバックに、音楽を担当しているジャズトランペットの近藤等則が 袴姿でラッパを吹いていたのが笑えた(笑)。 |
メイクばっちり(笑) 050825 |
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広島6区に参戦した刺客だが、昨日あたりからメイクが気になっていた。白塗りにアイラインが妙に不自然で、言っては悪いがオバケのQ太郎みたいなのである(笑)。ああいう人でも外見を気にするのだなぁと思う。 アメリカでは随分前から、政治家がメイクするのは当たり前だと聞いたことがある。大統領選挙の政見放送などがあると、かなりキメキメで出てくるらしい。 言葉も政治家にとって大きな要素だが、パパブッシュは、ウィンピー(弱虫?)と呼ばれるような話し口調を矯正したそうだ。我が首相の場合、決め言葉だけを放つワンフレーズ・ポリティクスと言われているが、ボソボソと無責任な口調が好きではない。政治家たる者、誠実に語って欲しいものだ。 台風が接近中である。大きな鉢植えは暴風で転がる恐れがあるので、あらかじめ倒しておかなければ・・・。 |
ゴールデン・サマー/ダニエル・ネイサン 050823 |
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ミステリーの巨匠エラリー・クイーンは、従兄弟同士による共同執筆名義だが、 この片方フレデリック・ダネイが本名のダニエル・ネイサン名義で発表した自伝的な少年小説。 ダニー少年の一夏を描いたもので、この少年のキャラが秀逸だった。 体は貧弱で腕っ節はないが、想像力豊かで尚かつ金への執着が強く、 さまざまなアイディアをひねり出してはチャドとサートという友人に汗をかかせて小金を稼いでいる(笑)。 ゆすりまがいのアイディアまでひねり出しておいて実行しないシーンがあるが、 この時には自分の正義感を誇ったりしているのが妙だ。 暴力的な少年に知恵で対抗しようとして敗れたりもするが、 このあたりはのび太を思わせた(ドラえもんはいないので自力で頑張っている)。 小説に書かれる「少年の夏」は、妙に輝いていたり、奇想天外なハラハラドキドキがあったり、 何か波瀾万丈な要素がありがちだと思うが、この小説は、頭のいい少年の日常を普通に描いている。 ユーモアとノスタルジーという定番も備えて、楽しめる作品だった。 昨日は突如当サイトが表示されなくなった。DNS回線がどうとか、何やら全然分からない・・・(汗)。 宿題途中経過 |
大人の宿題(笑) 050821 |
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小学校で、壁に貼り出されていたクイズである。 先生の所へ行って正解を言うと「博士号」を進呈してくれると言うことで、 頭を捻ったが、ついに解けなかった。数年前に、あるエッセイに元ネタが引用されているのを発見、 やっと正解を知ることが出来た。元ネタはある著名なエッセイシリーズにあったようだ。 「ある宿に三人の学生が泊まりました。 宿泊代は一人100円で(幾ら30年以上前のこととて 100円はなかろうと思うが、まぁ、出題されたとおりに・・・)、 300円の会計を宿の女中に払い、 女中が主人のところへ持っていったところ、 「学生さんだから50円割引しよう」と言うことで、 割り引いた分を届けるように女中に言いつけました。 女中は「50円では3等分できないから面倒だ。 30円にしてあげよう」と20円懐に入れてしまい、 学生に30円を渡しました。 宿泊客は10円づつ返して貰ったことになるので、 支払った合計は270円、女中が懐に入れたのがしたのが20円、 合計すると290円ですが、残りの10円はどこへ行ってしまったのでしょうか? 正解は一週間後の当欄にて・・・。 |
改革断行(庭の・・・) 050820 |
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玄関回りに自分で植えた植物たちが鬱陶しいので、思い切って改革を断行した(笑)。 大きすぎるカンナは鉢に移し、伸びすぎたパボニア・ハスタタの枝を切りつめ、 表面積がでかいツワブキは、小さい葉を残して根元で切りつめ。だいぶすっきりした。 思うに、狭い庭に背の高い植物は邪魔なのである(当たり前か・・・)。 足下で咲いているくらいがちょうど良い。 昨年植えた時には花を見なかったアマクリナム(アマリリスとハマユウのハイブリッド)に つぼみが上がってきて楽しみである。 >昨日の補足 |
ネット生活あれこれ 050819 |
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毎日、山のように来るスパムメールである。本アドも捨てアドも変わりがないが、捨てアドはウェブメールなので、サービス側で捌いてくれる。本アドは、以前は一々アドレスで削除フォルダへの振り分けを指定していたのだが、敵も捨てアドなので、指定アドレスが増えていくばかり、うっかり間違えて、必要なアドレスを指定してしまうと、迷惑アドレスの山の中から拾い出すのが探し出すのが一苦労だ(OEの迷惑アドレス欄には検索機能がない)。 で、件名のキーワードを指定することにした。ここに並べるのも恥ずかしい、卑猥な言葉の数々である(笑)。これはわりあいに功を奏したが、昨今は過激ではない表現を使った件名が多く、うっかりこれをキーワードにしてしまうと、必要なメールまで削除されそうである。スパムメールとの戦いは続く・・・。 スパムメールの語源は、ハムなどの缶詰の「スパム」だそうである。不条理コメディ「モンティ・パイソン」の中に、ひとの口に「スパム、スパム」と絶叫しながら缶詰を押し込むシーンがあり、それに因んでいると言うことだ。こうしてトクトクとして披瀝するまでもない、有名な話だったりするのだろうか(汗)。 常時接続になるまで、2ちゃんねるは鬼門だった。スレッドの数も膨大で、ダイヤルアップではとても追いつかなかったのだ。それに、不道徳のきわみのようなイメージも持っていたのである。しかし運営方針はわりあいしっかりしているようで、少しずつ見ているうちに、すっかり常連と化している自分がいた(笑)(ROMだけではあるが・・・)。 中にはいかがわしい広告もあるが、すべてが混沌となったいかがわしさは、昨今の清潔な町から失われている雑踏の魅力かもしれない。最近のヒットは、地元ネタ満載の町BBSで、知っていることを再確認したり、知らないことが発見できたり、楽しくて仕方がない(笑)。 |
掌の中の小鳥/加納朋子 050818 |
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パーティで出会った若い男女が、自分たちの過去に起きたちょっとした謎や、現在進行形の不思議を語り、男の方が謎解きをしてみせる連作ミステリー。安楽椅子探偵型の謎解きも洒落ているのだが、その謎にまつわる事情が、 ノスタルジックだったりセンチメンタルだったり苦い思い出だったり、趣の深い物語になっている。 「掌の中の小鳥」偶然出会った先輩との談話の中で、 先輩の妻になった友人(才能ある画家の卵だった)の作品が何故メチャクチャにされたかの謎を解く。 この過程がスリリングで苦い。 「桜月夜」不倫相手の息子の狂言誘拐に付き合ってしまった女性の行動と、 それにまつわる謎を描いた作品。自分勝手なのに魅力があるという不倫相手への愛憎がポイントで、 人間の描き方が上手なぁと思う。背景である桜のちょっとした挿話もロマンティックだ。 「自転車泥棒」主人公の女性の自転車が盗まれ、 犯人を押さえたはずなのに、何故別の場所から自転車が発見されたのか。 謎と、それにまつわるその事情が微笑ましい。活発で陽気な女性も魅力的だ。 「できない相談」短時間のうちに部屋がいかにして取り替えられたかという、 イリュージョン的なトリックを解いてみせる。 「エッグスタンド」幼い頃の苦い思い出と現在が交差する。 この作家は、謎の設定も上手いが、なぜそこに至ったかという理由を構築するのにも秀でている。 センチメンタルで優しい作風も魅力的で、本格と言うことで今まで敬遠していたのがもったいなかった。 |
刺客候補 050817 |
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衆院解散以降の騒動を野次馬根性で見ていたが・・・。 解散自体は、あまり賛成はできなかったがまぁ仕方があるまいと思っていた。造反議員を公認しないこともアリかもしれなかった。しかし「刺客」を送り込むことが報道されたあたりから、何だか馬鹿らしくなってきた。 官僚やら学者やら、やたらと女性を使っているのがいかがわしいと思っていたが、菓子研究家まで引っ張り出してきたのには開いた口がふさがらない。政治とは何の関係もない人間を、知名度と容貌で政治家にまつり上げようと言うのだ。人寄せパンダにされる彼女らが可哀想な気がするが、ご本人たちも選挙に色気があればこそなのだろう。何だかくだらないというか、身も蓋もないと言うか、選挙民を馬鹿にしていると言うのか、あまりにも大人げない気がする。唯一まともな候補は、新潟の地震で活躍した元村長くらいか・・・。 因みに、保守分裂で野党を利するだけだと思ったが、何の何の与党の支持率が上がっているそうで、元極道作家が「見せ場を作るのが上手い、えげつない喧嘩上手」と評していたのが納得できる(笑)。祖父さんが入れ墨大臣だし・・・(関係ないが、入れ墨大臣の出生の地碑を六浦のあたりで見たことがある)。 政治と宗教については触れない方がいいのだろうが、余りにもアホらしい時事ネタと言うことで採り上げてみた。ご不快の向きにはお詫び申し上げる(←かえって偉そう(笑))。 |
トキオ/東野圭吾 050816 |
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難病で死を目前にしている息子が、過去に戻って若き日の父親の前に現れ行動を共にするというファンタジー。 この父親は、生まれ育ちが複雑でひねくれており、こらえ性がなく、職を転々としている。 金にだらしなくて適度にこずるいが、道に外れたことはできない性格でもあるようだ。 このダメな父親を、息子が何とかまともな道に引き戻そうとするのだがなかなか上手く行かない。 父親がダメなままだと自分が生まれないのだから息子も必死になろうというものだ(笑)。 トラブルに巻き込まれた恋人(母親になる人ではない)を追って大坂に出向き、必死の救出を行う父親は、 ダメ男ながら誠実さも持ち合わせている感じで、息子との友情も心地よい。 未来からやってきたものが過去に影響をし、 その影響を受けて未来が同じように動き出すという設定がSFでよくある。 事象が過去と未来で循環しているというのか、どうもすっきりしない。 SFの設定を安易にミステリーに持ち込んだ、という感じがしなくもない作品である。 そういうSFの名作としては、広瀬正の「マイナス・ゼロ」がある。 どちらがどちらに影響して、事態がどう循環しているのか、 複雑すぎて頭が混乱してくる、時間SFの傑作だった。二度読み返したが未だに謎である(笑)。 広瀬正は、6冊の傑作を残して亡くなった作家である。 どの作品もきらびやかな虚構に満ちて、SFの醍醐味を堪能させてくれた。 本場の英米に出したら評価が高かっただろうなぁと思うが、 日本人のエンターティンメント作品は、欧米市場ではなかなか日の目を見ないのが残念だ。 またもや宮城県で地震。当地では震度3が長く続いて気持ち悪かった。 宮城県には親戚も多いし、ネットでの知人もいるので心配だったが、 大きな被害はなかったようだ。なんでこんなに地震が多いのかと思う。 エネルギーが小出しになっているのならそれにこしたことはないのだが・・・。 |
虫の声 050815 |
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チッチッチッチッ、という秋の虫の声を聞いた。 今年初めてである(自然の状態で聞くのは)。昨日、花屋で売られている鈴虫が鳴いていたのだが、 これは促成栽培のようなものだと思っていたのだ。案外普通のサイクルで生きているのかもしれない。 とは言っても暑いが続く。夜間に雨が降っていたからと油断して、 水やりをさぼるとシオシオに萎れている。あじさいの葉が枯れんばかりに萎れていたのが気になったが、 水をやったら回復した。この時期は花芽形成期だし、萎れさせるなんてとんでもないことだ(笑)。 昨日に続いて、pセレクタ全体を太字にするCSSを会得。嬉しい(笑)。 ![]() |
マージンを指定するCSS 050814 |
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HTMLの独学を初めて半年ほど、当初全然分からなかったCSSというものが少し分かってきた。セレクタもクラスも五里霧中だったのだが、何をどういう風に指定するのかの理屈が少し見えてきた気がする。マージンを指定するCSSを成功させたが、何とも嬉しい(笑)。 テーブルタグを使ってボーダーを0にし文章の幅を変えるという手があるが、レイアウトのためにテーブルタグを使うのは止めようと主張するサイトが多い。レイアウトはあくまでCSSでということらしいが、初心者には何が何だか分からないものだ。何故CSSは、HTMLのように分かりやすい構造になっていないのかと思う。 HTMLで出来ることはHTMLで済ませてしまうので、これ以上CSSに対して理解が進むことはないだろう。javaなんてもってのほか(笑)。 |
符丁とか・・・ 050813 |
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テレビ業界で番組名を四文字で省略するのをよく耳にする。業界内の符丁で使うなら構わないが、そのまま番組名になっていたりするのが下品だ。 「題名のない音楽会」は、肩の凝らないクラシック番組として好んでいるが、いっ時ナレーションで「ダイメイ初登場」などと「ダイメイ」を連発していたことがある。何故「当番組」と言えないのかと不愉快だったが、最近は「番組」と言っているようだ。 寿司屋でシャリとかアガリとか、一般人が業界用語を使うのは野暮だと書いていたのは池波正太郎で(男の作法)、符丁を業界外に対して使うのはいやらしいと書いていたのは丸谷才一だ。どちらも真っ当な意見だと思う。「患者様」が「オペ」などと言ってはいけないのである(笑)。 評論家の唐沢俊一氏が新聞で書いていたが、どこぞの編集者より「チョッパヤ(時間がなくて)で申し訳ありませんがクケツ(九月末)でお願いします」という原稿依頼があったそうだ。四月に入社したばかりの社員が、得意になって符丁を連発していたのではないかと推測していたが、さもありなんと思う。 因みにMLで一緒の編集者氏から聞いた限りでは「チョッパヤ」「クケツ」等は使わないと言うことだった。 |
スイカが甘い! 050812 |
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今年はスイカをよく食べる。よく甘味が乗っているし、値段が手頃だし、生り年なのだろうか。暑い日が続いているのがいいのかもしれない。「日照りに不作なし」とか言うらしいが、やはり太陽の恵みというものである。 思えば太陽は、巨大な質量を核反応で光と熱に変え、地球に放射し続けているのである。このエネルギーが様々に形を変え、人間生活が成り立っているのだ。「暑いのは嫌い」「夏は嫌だ」というのは、非常に罰当たりなのかもしれない(笑)。 遅まきながらポーチュラカを植えた。キャンディの包み紙のような可愛らしい花を咲かせる夏の定番である。陽があたらないと花が開かないので、つい太陽に思いを馳せたりする。 ポーチュラカというのは補陀洛のことだろうか。伝奇SFの傑作「妖星伝(半村良)」で、鬼道衆が補陀洛のことをポータラカと発音していたのがとても印象に残っているが・・・。 |
GO/金城一紀 050811 |
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バリバリの活動家だった父親がハワイに行きたいと言いだし、朝鮮総連から民団に転籍することになってしまった在日コリアンの高校生を描いた青春小説。著者自身がコリアンジャパニーズらしい。 勢いで韓国籍に変わってしまった杉原少年は、中学までは朝鮮学校だったが、偏差値の低い普通高校に進学する。唯一の友人がやくざの息子という生活はかなりスリリングで、時折挑戦者が現れてはぶちのめしている。杉原の喧嘩はボクサーだった父親譲りだが、この親父が痛快。小学校卒尚かつインテリで、ニーチェとマルクスに傾倒している。息子が悪いことをすればボコボコにぶちのめしてしまうのだ。 差別する奴は自力でぶちのめしてきた杉原も、理知的な彼女の前では臆病になる。この臆病さが普通の少年ぽくて良い。潔い正義感の持ち主の正一(ジョンイル)や、悪い仲間の元秀(ウォンス)との友情も心地よい。一緒に遊んでいて、別れるのが嫌さに無理矢理喧嘩するという状況がホロリとさせる。 日本人のようにふやけた状態では生きられず、かといって非行にはしるでも、妙な運動に傾倒するでもない。差別当たり前の状況で生きてきて、普通に生きるために多少反抗的に生きてきた、という感じが非常にかっこいい少年だと思う。 余談だが、別の作品(レヴォリューションNO.3)が映画化され、岡田准一(贔屓!)が出演しているらしい。「木更津キャッツアイ」で岡田准一が演じた不治の病のぶっさんのことを「くさるでもなく、変に頑張るでもなく、仲間に囲まれて普通に生きている」と訴えた美礼先生(薬師丸ひろ子の奇天烈振りが良かった!)のせりふがあったが、杉原少年とかぶるような気がする。「GO」が映画化された時の脚本は「木更津キャッツアイ」と同じ宮藤官九郎だし、何か関連ありげな気がするのだが・・・。 |
ランタナとか花ゲリラとか 050809 |
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熱帯花木のランタナは、可愛らしい小花を多数着けるが、更に色が変化するという技を見せる。 和名はシチヘンゲ。品種によって色の変わり方が違ってくるが、 淡いピンクを含むものが自分的には好きだ。耐寒性も強く、当地あたりでは十分外で冬越しできる。 2chの園芸部門に「花ゲリラ」スレッドがある。 花ゲリラとは、他人の庭に勝手に種を蒔いたり、河川敷を勝手に緑化したりという、 かなりお節介かつナルシスな園芸好きのことだが、ランタナや宿根朝顔など、 はびこりやすい植物は厳禁という自己規制があるらしい(笑)。 帰化植物が繁茂して生態系が変わってしまうというのはよく聞く話だ。 いっとき、「紙の原料になる」「CO2を吸収する」とかで、 ケナフというアオイ科植物がエコなブームになったことがあるが、 これも生態系外からの植物であり、紙の原料にならなければゴミとして処分され、 環境負荷を掛けることになるそうだ。 ![]() |
「師匠!」/立川談四楼 050808 |
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著者は立川談志の弟子なので、談志についてエッセイ風に綴ったものだと思ったがさにあらず、それぞれ創作の落語家小説だった。この人の小説は落語の余技だと思っていたが、表紙折り返しの紹介に「落語も出来る小説家」とあり、なるほどと思わせる筆力だ。ほろりとさせて軽く苦みのある人情芸人小説集。 「すず女の涙」年がいって体が弱っている落語家の最後の弟子が師匠を思いやっている。伯父に連れて行かれた寄席で芸風に惚れ込み、さらに人格的にも魅了された弟子の気持ちが切ない。 「講師混同」女好きの師匠の取り持ちを命じられる弟子が、師匠の目当ての女子大生に惚れてしまう。芸は今イチながら、師匠を敬愛する人のよい弟子の恋が微笑ましい。 「うちどころ」芸はしっかりしているが面白みがなく、ついに後援者に引導を渡されてしまった中堅落語家の物語。後援者の暖かさと厳しさがが嬉しい。 「先立つ幸せ」踊りの名取りでもある落語家の唯一の弟子が、師匠の最期をたどる鎮魂の旅。落語家の、父親への思い、弟子への思いが切々と綴られた感傷的な一篇。 「はんちく同盟」小児麻痺の後遺症がある前座が、義足の落語家から「はんちく同盟」に入れと声を掛けられる。他のメンバーは、脳梗塞で半身不随の落語家にアル中更生中の講談師と実にあぶない連中で、この人たちに鍛えられ、消極的な前座は一皮むけるのだ。障害を芸のネタにする落語家が痛快。風俗で身障者割引を要求したりする(笑)。 |
日本人は踊り好き(笑) 050807 |
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あちらこちらから盆踊りの音が流れてくる季節だ。一番暑い盛りなのだが、ひぐらしが鳴き出したりして、晩夏が始まる季節でもあると思う。蒸し暑さが嫌で真夏は嫌いなのだが、夏の終わりというのも淋しさを感じさせて心細いものだ。盆踊りの哀調のある歌声は、そういう思いに拍車を掛ける。 YOSAKOIとかフラダンスとかフラメンコとか民謡踊りとか、さまざまなジャンルのダンスでの自己表現が流行している。戦国時代には風流(ふりゅう)という自然発生的な踊りデモがあったし、昨今の踊りブームは先祖返りではないのかと考えたりする。日本人は踊るのが好きなのだ(笑)。 盆踊りの祖についてはよく知らないが、念仏踊りあたりと関係があるという話を聞いたことがある。阿弥陀方面と芸能は縁が深いなぁと思う。 |
NHK趣味の園芸について考える 050805 |
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園芸番組の老舗である(と言うより園芸番組自体がそれほど多くないが)。番組のテキストも園芸書として重宝するが、3年も買い続けると大体同じ植物を採り上げているので、それ以上は買ったことがない。困るのは、同じものを採り上げていても、園芸研究家によって内容が違うことだが、それぞれ自分のやり方がベストだと思っているのだろうから、これは致し方ない。花卉園芸に携わっている人から聞いた話なのだが、あの番組に登場する園芸研究家の中には、実際には土いじりなどしない人もいるそうだ。 で、最近の番組なのだが、4月から構成を変えたようで、季節の植物についてだらだらと長く採り上げるようになった。25分の番組のうち15分以上を費やしているのはどうなのだろう。以前はテンポ良く、「季節の植物」と「適期の作業」を半々に見せてくれていたのだが・・・。マンネリ打破のためにいろいろ変えたくなるのだろうが、ああいう番組はオーソドックスな方がいいのである。10年以上見続けてきた番組だが、そろそろ見るのを止めることになるのか・・・。 司会の柳生真吾は、悪くはないが、時折「本当は知ってるんだろう!?」と突っ込みたくなる質問をすることがある。農学部を出ている人間がそれくらいのことを知らないはずがあるまいと思うのだ(笑)。それにしても彼は何が本業なのだろう・・・。 思えば、ガーデニングブームというものがあった頃、ガーデニングを売り物にした番組がいくつか見られたが、いつの間にかなくなってしまった。或いは早い時間帯に移動したり・・・。浅はかなものだ(笑)。 |
アンデスメロン 050804 |
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子供の頃、メロンと言えばプリンスメロンだった。メロンと言い条、要するにマクワウリの改良種だったのだろう。少し歯ごたえがあって青臭く、いかにも瓜という感じがした。マスクメロンなどは高嶺の花で、庶民の口に入るものではなかったものである。 高級レストランに連れて行かれた時、デザートでメロンが出てくることになっており、ついにメロンを食べるのかと感激したような覚えがある。で、出てきたメロンを食べた時の感想は「なんだこんなものか」であった(笑)。プリンスメロンよりは甘くねっとりしているが、かけ離れて美味と言うほどには感じなかったのである。以来、メロン幻想は崩れた。 月日は流れ、安価なメロンが店頭に並ぶようになった。味としては高級メロンとさほどに変わらないのだろうが、198円のアンデスメロンがあったりする。因みにこのアンデスメロンというのは、「安くてもおいしくてアンシンデス」の意であるそうだ(笑)。 |
視線を感じる? 050803 |
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小説の中によく出てくる「視線を感じる」という表現に違和感を持っている。見られていることを感じ取ることができれば、これは超能力ではないのか?普通の小説に当たり前のように使われているのが不思議だ(笑)。或いは、視界の隅で誰かが見ているのを捉えて言っているだけで、特に超感覚という訳でもなく、一々目くじら立てる方が可笑しいのか・・・。 時代小説などを読んでいると、武術の達人が隠れている人間の気配を察するというような場面があるが、これはもう、視覚聴覚触覚など、凡人よりも遙かに研ぎ澄まされた感覚が察知したものなのであろう。 因みに講演会で聞いた話だが、知覚機能という場合の「知覚」は近年使われなくなっており、神経学会では「感覚」で統一されているそうだ。 |
白鳥異伝/荻原規子 050801 |
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勾玉三部作の第二弾。今回はヤマトタケル伝説を下敷きにしている。 三野(みの)の地で、勾玉を伝える橘一族のお転婆娘遠子と一緒に育てられた小具那は拾われた子であり、 それ故に多少のいじめを受けながらも家族には愛されている。 己を表に出さず、常に控えめにしている小具那だが、遠子とあいだの絆は絶対という感じだ。 大王の妃として一族の娘に白羽の矢が立ち、迎えに来た皇子に容貌が似ていたため 、 小具那は影武者としての教育を受ける為に都に連れて行かれることになる。 再会を誓いつつ離れていく小具那と遠子の約束が果たされる日はあるのか、 悲しい予感の付きまとう別れである。 その後、三野の地は大蛇(おろち)の剣の力による攻撃を受け、焼亡する。 一族の地を捨て、呪いを鎮める力を持つ勾玉を集める試練の旅に出た遠子だが、 この波瀾万丈の旅の過程で描かれる、遠子の執念と変化が作中の白眉だ。 何とも健気で意地らしい遠子なのだ。 勾玉集めはドラゴンボールを思わせるが、更には八犬伝や水滸伝がありそうだ。 遠子は、伊津母(いづも)の地で出会った玉造師の管流(スガル)の助力を得ることになるが、 脳天気で女好きで自信過剰な管流のキャラが楽しい。実に頼りになる。 純粋で健気な少年少女が活躍するあたり、このシリーズはジブリの作品を思わせるところがある。 版元は徳間(それ以前には福武書店から出版されている)だし、何か関係があるのだろうかと思ったりする(笑)。 更新 Plantaに「あじさいのページ」を作成しました。トップを変えてみました。 リンク集に「あくび印」を追加しました。 |