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Libro,Musica,Planta DIARY(ほぼ読書日記?)






2005年5月の日記

2005年6月の日記

2005年8月の日記

2005年9月の日記








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今日の園芸
050731

暑いので外での作業をさぼりがちである。果たしてこれで園芸好きと言えるのか(笑)。夕方になってから1時間ほど作業をした。

本来は6月が適期であるはずの挿し木は、今年初めてである。サツマギクを挿してみた。日本に自生するアスターの一種で、秋口にラベンダー色の美しい花を咲かせるのだが、地植えにして二年も経つと忌地や病害虫で弱くなり、美しい色が出ないのである。毎年挿し木で更新した方がいいようだ。そしてやっと朝顔の種を蒔いた。果たして間に合うのか(笑)。

マツバボタンを植え付け。赤、黄、ピンクなどのにぎやかな色はキャンディーの包み紙のようで、いかにも真夏らしい感じがする。

ずっと気になっていたシコンノボタンの植え替え。根が回って、昨年はあまり咲かなかったのだから、とっとと植え替えなければならなかったのに、つい延び延びになってしまった。これも秋口に美しい青紫の花を咲かせる熱帯花木(耐寒性強く、当地では十分に冬越しできる)である。主に鉢花用として売られているが、こういうのは矮化剤で小さく育てられており、油断するとすぐに大きくなる(笑)。






暑中お見舞い申し上げます
050730
暑中お見舞い 素材サイト「夢幻華亭」より。





樹上のゆりかご/荻原規子
050729

合唱祭、体育祭、文化祭などの行事を重視する、自治的な生徒会活動が活発なエリート高を舞台にした青春サスペンスという感じだろうか。

辰川高校は、戦前のナンバースクールの伝統を引くエリート高で、伝統的に生徒の自主的な活動を尊重するような学校である。男子と女子の生徒数が違うため、女子を尊重しながらの男子優位が暗黙の了解で成り立っている。この学校の行事に悪質ないたずらが続き、サスペンス的な興味が盛り上がっていく趣向だ。

主人公である上田ひろみは、個性的な友人の中で自分を平凡と思っているが、それ故に、エリート意識に裏打ちされた奇妙な学校の伝統を客観的に眺めている。疑惑に絡むミステリアスな美女と友人になるが、ミステリアスな大人びた美女というのはややありきたりの感。政治的な行動をする生徒会長など、どうも現在の高校生からはかけ離れているような連中もちょっと不自然に感じる。

こういう学園小説では、かつて一世を風靡した秋元文庫がある。その中に、二十歳くらいで亡くなってしまった女性の「静かに自習せよ」「涙で顔を洗おう」という中学生小説があったが、大人びた中学生の雰囲気が大変似通っていたように思う。NHKの少年ドラマシリーズで「マリコ」「続・マリコ」としてドラマ化されたのも懐かしい思い出である。主演の浅野真弓という子役は「タイムトラベラー」(原作は筒井康隆の「時を駈ける少女」)などにも出演していて、当時の子役スターだったが、大人になってからはかすんでしまった。

戦前のナンバースクールの伝統を引く新制高校については、林望が書いていたように思う(彼は都立戸山高校卒)。学校群制度の導入によって個々の高校の個性が薄れてしまったと嘆いていたが、例えば有名国大への進学が当たり前だった戸山高校では、浪人の卒業生に対する補講があったという。良くも悪くもエリート意識に裏打ちされたものだったのだろう。

学校群制度での都立校受験は、内申で受験できる郡が決まってしまうので、希望の高校が受験できず嫌な思いをした。あまりいい制度とは言えなかったとと思う。






とうもろこし
050728

すいかと並んで、とうもろこしが美味な季節である。歯ごたえのある香ばしい実をこそぎ取る快感がたまらない(笑)。

この15年ほど、とうもろこしと言えば白い粒が混ざるピーターコーンが主流だったと思うのだが、昨今のものには白い粒がない。また流行が変わったのだろうか。ピーターコーン以前にはハニーバンタムという品種があった。井上靖の「しろばんば」には「もちとうも」と呼ばれるものが出てきた。

最近の野菜は、とにかく甘さを強調したものが多いように思う。甘ければいいというものではないと思うのだが・・・。以前、自家消費用のとうもろこしを分けて貰ったことがあるが、固くて甘くないのにとうもろこし味だけは濃厚で、昔ながらの品種なのだろうかと思ったものだ。






The Score / Fugees
050727

中古で入手したThe Score/Fugeesを聴いている。ローリン・ヒルの歌声は、ひんやりとして尚かつソウルフルという実に気持ちの良い声で、今どきの暑さに実にぴったりだ。敬愛する音楽評論家であるピーター・バラカン氏が「ホイットニー・ヒューストンの声には興味がないが、ローリン・ヒルの声には歌心を感じる」と何かに書いていたように思うが、むべなるかなである(因みにホイットニーも好きだ(笑))。

ヒップホップというのはほとんど馴染みのない分野である。ICE-Tとか2PACとか、あまりにも過激な感じがして、強烈すぎて近寄れないのだが、その点Fugeesは「やさしく歌って」のカバーがあったり、馴染みのあるメロディをサンプリングしていたりして、素人の自分にもすんなり入り込むことができる。ガチガチのヒップホップファンからすると物足りなかったりするのだろうか。センチメンタルだったりクールだったりコミカルだったり、さまざまな魅力を一つに詰め込んだ音源だと思う。

ヒップホップやテクノなど、デジタル音楽はあまり得意ではなく、音楽は生音に限ると思いこんでいたが、そういう音楽に耳を向けてみると、これはこれで嫌いではないことが分かってきた。音のコラージュとでも言うのか、デジタルな断片を好きなようにつなぎ合わせて作る面白さがあるように思うのだ。そしてやはりアフリカ由来のリズムの音楽であるとも感じる。






台風
050726

台風が関東に上陸とニュースが大騒ぎしていた割りに、現在のところ案外静かである。結構なことだが、実はほどほどの台風は嫌いではない。冠水した道路かと、増水した川などを見るとワクワクしてしまうのだ(もちろん被害が出なければの話である)。ガキの頃より全然変わっていないアホウさ加減である。

例えばニュース番組で、暴風雨の海岸でアナウンサーや記者にリポートさせるのも、このワクワク感と無縁ではないような気がする。「自然の驚異は面白いだろう」と視聴者を煽っているのではないだろうか(笑)。

アホウさ加減と言えば、ドライアイスである。子供の頃、アイスクリームなどに付いてきたドライアイスを水に入れ、ブクブクと泡が立ってスモークが立ちこめるのを観察するのが好きだった。これが今でも変わらず、ついやりたくなってしまうので困る(笑)。






ルパン三世
050725

ルパン三世のテレビ用新作長編が新聞評に採り上げられていたので、興味が湧いて鑑賞してみた。

ルパンはやはり山田康雄の声の印象が強く、原作者のモンキーパンチは、山田康雄の声に触発されてルパンを書き続けてきたということでもあるらしい。ものまねタレントによる似せたような声は、太さというか迫力というか、声の力が足りないような気がするし、タレント自身の地声に戻ってしまうようなこともある。彼なりに頑張ってはいるのだろうが、やはりどうも・・・、という印象はぬぐえないのである。

次元や銭形の声を担当している声優たちも、かなり年を取ってきているのではないだろうか。今ひとつ力が感じられないのである。思えば、テレビに登場してから30年以上経過しているのだ。年を取っていても不思議ではない。因みに、銭形役の納屋悟朗は75才ということだ。

いっそ、ドラえもんのようにキャスト一新というのはどうだろうかとも思う。






やみとり屋/多田容子
050724

生類憐れみの令の時代、こっそり鳥料理を食べさせる店があり、この店に集う者たちのさまざましがらみを描いた時代小説。

経営者である春之介は、二度捨てられた過去を持つ若者で、口先だけで生きる言部流舌法を標榜している。相棒の万七は剽軽な女好きで、この二人の会話は漫才だ。「吉本座」「呆けの術」「突込みの術」などというおふざけはちょっとどうかと思うし、会話術で何かの展開があるかと思うと中途半端で終わっている。

アホウさ加減と言えば、ドライアイスである。子供の頃、アイスクリームなどに付いてきたドライアイスを水に入れ、ブクブクと泡が立ってスモークが立ちこめるのを観察するのが好きだった。これが今でも変わらず、ついやりたくなってしまうので困る(笑)。






関東で中震
050723

関東で震度5強の地震。当地は震度4だった。 最初から揺れが大きかったので、いよいよ大地震かとかなり恐かったものである。 このところ房総半島を震源とする地震が多い。 大地震のエネルギーを小出しにしてくれているのならありがたいものだが・・・。

昨年の今頃、クラシカルサキソフォンの四重奏団トルヴェール・カルテットのコンサートに行った際、 演奏中に震度4の地震があった。どうするのかと思ったが、平然と演奏を続けていたからえらいものである。 休憩後のMCで、開口一番「震源地は伊豆だそうです」「我々が避難誘導しなきゃならないかと思った」 「タイタニックが沈んでいく中、室内楽団が演奏している場面が思い浮かんだ」と笑わせてくれた。 須川展也はかなり変な人だ(笑)。






ラストサマー/アン・ブラッシェアーズ
050721

母親たちが同じ妊婦教室に通っていたため、 生まれた時から親友同士の4人の女子高生を主人公にしたトラベリングパンツシリーズの第三弾。 誰がはいても似合ってしまうジーンズは、一世一代の晴れ着として少女たちの間を旅し、 瑞々しく美しく切ない成長を見守る。

主人公たちは高校を卒業し、旅立ちの季節を迎えているが、この4人、 やはり一筋縄ではいきそうもなく(笑)、それぞれ波瀾万丈の夏を過ごすことになる。 あざといくらいに見せ場がたっぷりで、否応なく感動させられてしまうのである。

いつもくっついて生きてきた4人はついに別々の人生を歩み出すことになる。 4人の友情は永遠だろうが、いつまでも子供ではいられないことも覚らせる。 4人の親の方が同年代なのだが、どうしても娘たちに肩入れして読んでしまう素敵な物語だ。






矮性カンナ
050720

種から育てる矮性カンナ。タキイのカタログ通販で種を購入して昨年蒔いてみたもので、 カタログでは70日くらいで咲くはずだったのだが、1年かかってやっと咲き始めた(笑)。

矮性カンナ





厳重注意処分
050719

貴乃花に対して、相撲協会の理事会が厳重注意処分を言い渡したらしい。兄弟げんか騒動の時に、勢いで相撲改革案をぶち挙げたのが良くなかったそうだ。まぁ確かにいきなり感はあったし、ひとりよがりでもあるのだろう。

ここで思い出すのがホリエモンである。日本の従来の企業風土に風穴を開け、守旧派の連中をあっと言わせた。そしてあまり好感を持たれていないらしいという点でも、貴乃花に通ずるような気がする。

どちらも横紙破りだし、自分自身あまり好感は持てないが、こういうところから、旧弊な社会が変わっていく端緒になったりするだろうかとも思う。






2ちゃんねる
050718

契約しているプロバイダが2chからアクセス規制されてしまった。 別に2ちゃんねらーではないが、たまに覗くのを楽しみにしているので、こういうのは困る。 基本的に垣根のがないのがインターネットのはずなのだから。

暴露とか罵り合いのイメージのある2chだが、運営方針はわりあいしっかりしているように見受けられる。 時には貴重な知識を得ることも出来る。それでもやはりちょっと恐さを感じる時もあるのは、 すべてが匿名のコミュニケーション故だろうか。自分が主に行くのは園芸関連のフィールドだが、 ここはわりあい穏和な感じだ。

数時間後にはアクセスできるようになっていた。 どうも、荒しがあり、それが契約プロバイダのIPアドレスで、 荒らしの対処をしない限りアクセスさせないということだったらしい。 「2chの言うとおりにしないと契約を解除するぞ」という脅しでも殺到したのかもしれない(笑)。






ベルカ、吠えないのか?/古川日出男 
050717

惜しくも直木賞を逃した候補作。バーチャルな犬の年代記という感じだろうか。

日本軍が撤退したアリューシャン列島の孤島に4頭の軍用犬が残される。 その後米軍に接収された犬たちの系譜を、グロテスクに、陰惨に、滑稽に、露悪的に、高らかに語っている。 更に旧ソ連の軍用犬部隊の黒幕やらロシアマフィアやら日本のやくざやらがからんで、コミカルにスリリングだ。

たたみかけるような文体で、犬の視点で語る地の文がおかしい。 「イヌよ、イヌたちよ、お前たちはどこにいる?」などの問いかけに対し、 「オレカ?」とイヌが問い返したりする。内容的には結構悲惨だったりするのだが、勢いで読ませてしまう。 誇り高き犬たちの思いが楽しいが、彼らのたどる道は決して安逸なものではない。






とっても不幸な幸運/畠中恵 
050716

「酒場」というふざけた名前の酒場のオーナーと、酒場に集まる常連たちが繰り広げる センチメンタルでコミカルでファンタジックな連作ミステリーだ。

「とっても不幸な幸運」という百円グッズによって、思い出したくない過去や苦い未来の幻影を見せられ、 その依って来たるところを推理するのだが、この推理自体は大したものではない。 そこから導き出される結末が、哀切だったり希望があったり、なかなか読ませるのだ。 腕っ節が強くて頼りがいがあって厳しい一面もあって尚かつ娘には弱い、店長のあぶないキャラが楽しい。 小生意気な義理の娘との関係はホームドラマなんぞを思わせる(笑)。

この作者は、妖怪と仲良しの病弱若旦那のシリーズで人気だが、 どちらがより面白いかと問われれば、やはり若旦那の方かもしれない。 と言ってこの作品が詰まらない訳ではない。比較したらの話である、あくまで・・・(汗)。






ホラーなど
050715

直木賞は「花まんま/朱川湊人」だった。候補2回目にして早くも受賞である。 6回候補になりながら受賞しなかった宇江佐真理ファンとしては何だか腹立たしいものがあるが、 朱川湊人とは何の関係もない八つ当たりでもある(笑)。

「花まんま」は未読だが、以前に候補になった「都市伝説セピア」は読んだことがある。 ノスタルジックでセンチメンタルで切なくてゾッとさせて、怪談の王道という感じだった。

ホラーはあまり得意ではないが、マキャモンという作家のノンストップホラーなどは楽しめた。 この作家、一時はA級のエンターティメントを量産していたが、最近は寡作だし、妙に文学的でもある。 「スティンガー」や「奴らは渇いている」のような、理屈抜きに楽しめる作品が読みたいものだ。

A級と言えば、「新宿鮫」で大ブレークした大沢在昌には、 かつて「A級初刷作家」というありがたくないニックネームがあったそうだ。 書評家筋には好評なのに、何故か版を重ねず、「永久」にひっかけての命名らしい。 自分も佐久間公シリーズなどは「新宿鮫」以前に読んでいたので、あのブレークは嬉しかった。 ただ、近作はほとんど読んでいないかもしれない・・・(笑)。






宿根朝顔ケープタウンブルー 
050714

作家のいとうせいこうが、朝日夕刊に週一で園芸コラムを連載している。 彼の園芸は庭ではないからガーデニングならぬベランディングだそうで、 下町でよく見る、発泡スチロールをプランターにして軒先を飾るような園芸こそが ベランディングの心なのだそうだ(笑)。

昨日は宿根朝顔について採り上げていた。 豪華で派手な咲き方を誇る宿根種に比して、清楚で頼りなく見える在来朝顔をことさら誉めるのは、 実は宿根の方に向いてしまう己を顧みてのことらしい(笑)。

この宿根朝顔という奴、花は透き通ったブルーで美しく豪華だが、 それに比例して生命力も猛々しい。果てしなくツルを伸ばし、ちょっとでも土があればそこに気根をおろし、 あちらこちらで発根する凄まじさなのだ。寒さにも強く、関東であれば外で冬越しできるし、 挿し木で簡単に殖える。

と言う訳で、挿し木苗を植え付け、今年の開花を待っているワタクシである(笑)。

宿根朝顔ケープタウンブルー





「図書館の水脈」から考えたこと 
050712

本好きは、中高生の頃に図書委員をやらされた過去を持っていそうだと思うのは偏見だろうか(笑)。 昼休みなど、貸し出しカウンターに座って手続きをしていたのを懐かしく思い出す。

司書とか書店員とか、本好きなら一度は憧れる職業かもしれない。 実際は非常識な利用者(客)に悩まされる業種でもあるようだが。 かつて「本の雑誌(作家の椎名誠が編集長を務める書評誌)」で「飲食店なら、入ってきた客が金を払わずに出て行くことはないのが羨ましい」と 述べている書店員がいたが、なるほどなぁと思う。

CDショップなら買わずに出て行ってもブツは残るが(最近は試聴機もあるが)、 本屋の場合、本の内容を頭の中にしまって出て行くことが出来る。 そういえば携帯カメラによるデジタル万引きというのがいっとき話題になったが、 現在はどうなっているのだろう。

試聴機と言えば、ネットでお付き合いさせて頂いている奄美大島のCDショップの主任氏が、 J-POPのヒット曲ばかりが入った機械を30分も聴いて「あとは知らないから曲ばかりだからいいや」と 出て行った高校生について嘆いていたことがある。未知の音楽に興味を示さないことに愕然としたらしい。 何だかファーストフードやスナック菓子しか食べない高校生が思い浮かぶ。






書館の水脈/竹内真 
050711

「海辺のカフカ」にインスパイアされて旅に出た中年作家(若き日の貧乏旅行中に図書館に寝泊まりした妙な過去を持っている)と、 同様に旅に出た若いカップルを交互に描いているが、 作家が今の職業を目指すに至った来し方を振り返るという感じで、 センチメンタルで清々しいロードノベルだ。

「水脈」という言葉は、村上春樹の作品によく登場するアイテムである井戸にからめて使われれているが、 それ以上にさまざまな意味を持たせているように思う。 村上春樹へのトリビュートかつ図書館へのオマージュという感じで、 やや奇異な印象はあるが、読後感は爽やかだ。 劇中劇ならぬ作中作として紹介されるファンタジーも、是非本編が読みたいと思う。






初スイカ! 
050710

今年初めてのスイカを食す。甘くて瑞々しくて、もう美味くてたまらない(笑)。 水分の多い果物についてはすべてそう思うが、よくあのような細い根から多量の水を吸い上げられるものだ。

スイカというのはビジュアル的にも楽しく、夏らしさの溢れる果物である。 夏休みなどの郷愁とも結びついてるように思う。 子供の頃、窓から吐き捨てた種が芽を出していたのを思い出す・・・。

スイカは果物ではなく、野菜と果物の中間である果菜だと教えられた覚えがあるが、 この分類は今でも有効なのだろうか。トマトも同様だと教えられたような・・・。

すいか





白の鳥と黒の鳥/いしいしんじ 
050709

ユーモラスだったり悲しかったりグロテスクだったりバカバカしかったり悪夢的だったり幸福だったり、さまざまなアイディアの詰まった掌編小説集。

アメリカの国民的作曲家フォスターが、東京の酒場で「おお、スザンナ」のバンジョーのについて語りながらどつき漫才をしている風景なんて、なんてぶっ飛んでいるのだろうか(笑)。

ものまね上手の肉屋の息子で知的障害を持つラーを巡る物語は、まず父親が活写され、そのエピソードが父親の最期を見取る場面に繋がっていく。笑えて切なくてほのぼのして何ともたまらない。

緑色が、自分のお株を奪う青色について桜にこぼす物語の発想も奇天烈。しかも抒情的な結末だ。

相変わらず宮沢賢治+村上春樹の魅力である。






直木賞候補作
050708

芥川賞直木賞の候補作が発表されたらしい。で、直木賞の候補作を見ると・・・。

「ベルカ、吠えないのか?(古川日出男)」は読み終わったばかり。 「ユージニア(恩田陸)」は参加している本MLで話題になっていたので読もうと思っている作品。 「花まんま」の朱川湊人は「都市伝説セピア」でも候補になっていた抒情ホラーの書き手で、 「いつかパラソルの下で(森 絵都)」「となり町戦争(三崎亜紀)」も話題作だ。

とまぁ、それなりに話題になっていたり読んでいたり読もうと思っていたりする作品が多いのだが、 作品も作家も知らず、そのタイトルに度肝を抜かれたものがある。 「逃亡くそたわけ(絲山秋子)」である。 なんてインパクトのあるタイトルだろう・・・(笑)。 是非とも読んでみたいと思わせる。






パーラメントとアース
050707

ユニバーサルから“THE BEST 1200”というベスト盤シリーズが出ている(初版限定)。この値段は衝撃だが、ラインナップも凄い。カーペンターズ、アバなどの健全ポップス、パーラメント、カーティス・メイフィールド、アイク&ティナ・ターナーなどのどろどろファンク、果てはブルースのマディ・ウォーターズまで揃えられているのである。凄いセンスだ(笑)。

で、パーラメントとカーティス・メイフィールドを買ってみた。パーラメントから聴いているが、うーむ、どろどろ感がたまらない。ミニマルだったりラップ的な部分があったりしてやや前衛感がなくもないが、グイグイ来るファンキーさなのである。

パーラメントとアース・ウィンド&ファイヤーを比較して、アースは白人に媚びを売っているというような趣旨の文章をウェブで見たことがある。アースも好きだし、媚びを売っているとは思わないが、いい子ちゃんな印象はあろうかと思う。スピリチュアル方面にぶっとんでしまったあるSF作家が、作品の中でアースのことを「酒も煙草もドラッグもやらず、愛や宇宙や神を歌い上げるスーパーグループ」と書いていたことがあるが、そのせいで品行方正という先入観を持っているかもしれない。






マン盆栽
050706

パラダイス山元氏はマンボミュージシャンである。 かつて東京パノラママンボボーイズで一世を風靡した方だが、 インターネットでお付き合いさせて頂いている宮城のサルサバンド 「ラ・バンダ・ソニード・ブラボー」の公式ブログに氏のコメントを発見し、驚喜したものだ。

氏の別の顔に日本で唯一の公認サンタクロースがある。 クリスマス時期になるとボランティアに出かけたりするらしい。 更にもう一つの顔がマン盆栽の創始者だ。 マン盆栽とは、鉢植えにフィギュアを乗せてひとつの景を作る物で、お家元なのである。 入門したいなぁ・・・(笑)。
日本マン盆栽協会公式サイト マン盆栽パラダイス

昨日、スーパー内の園芸店の店頭にミニ観葉が数種類200円で売られているのを発見。 モンステラやポトスの中にトックリランがあった。モンステラは繁茂しすぎそうだし、 ポトスはありきたりだし、今まで栽培したことのないトックリランに興味があったので、 大喜びで買って帰ってきた。このトックリランには小さなウサギのフィギュアが添えられてあり、 おぉこれぞマン盆栽だと思ったのであるが、お家元によれば、 ただフィギュアが乗っていればいいというものではなく、もっと奥深いものらしい・・・(笑)。

マン盆栽?





空色勾玉/荻原規子
050705

古代史を舞台にしたファンタジー「勾玉三部作」の第一作である。児童文学の扱いであり、図書館でも児童書のコーナーに置いてあったりするが、内容は緻密で字数も多いし、とても子供向けとは思えない。冒頭は「かがい」の場面だし・・・(笑)。

イザナギイザナミ神話をベースとし、高光輝(たかひかるかぐ)の大御神と闇御津波(くらみつは)の大御神の戦いを描いているが、単純な「光と闇」ではなく、高天原系とまつろわぬ出雲系との戦いという感じでもある。輝を信奉する者と、闇を信奉する者に別れての戦乱は300年以上続いているらしい。

輝側の戦士としてこの世に送られた照日王(てるひのおおきみ)と月代王(つきしろのおおきみ)はアマテラスとスサノオなのかもしれないが、傲慢で美貌の半神半人は西洋神話の感じがして、ちょっと違和感がある。この人たちが「政務」という言葉を口にしたり、「軍隊」「局地戦」という言葉が使われたりするのもちょっと馴染まない。古代の物語なのだから、それらしくしてほしいと思う。

闇を信奉する一族の出自ながら、輝の実直な夫婦に育てられた沙也は、かがいの夜、己の出自を知らせる一族のものに出会い心まどうが、自分は輝の者であると信じて、月代王の采女として宮殿に上がる。照日によって即座に身元を言い当てられた沙也は辛い日々を過ごし、輝の実態を知るにつれ、闇の者としての己を自覚するようになる。

輝の御子の鬼っ子稚早矢(ちはや)と出会い、共に宮から脱出した沙也は闇のもとに身を寄せ、戦いの中で成長し、ついに己の使命を覚ることになる。稚早矢は無垢で超然とした性格だが、沙也との関係は、「千と千尋の神隠し」のハクと千尋を思わせる。徳間書店だし、案外引用しているのかもしれない(笑)。

神々の戦いと、それに翻弄される人間の成長を描いて感動的なファンタジーだった。






カサブランカ
050703

園芸店で120円の芽出し苗を買ってきたカサブランカ。ユリは上根で太るので、 狭いポット苗では大した花は咲かないだろうと思っていたが、結構大きく咲いてくれた。

カサブランカはオリエンタルハイブリッドという括りになるユリで、日本原産のユリを交配してオランダで作出された品種(このユリの存在を知った時、日本の園芸関係者が悔しがったという話を読んだことがある)。 交配親の原産地では、海外から買いに来ると言うことで、自生のものがすべて堀り取られて絶えてしまったと言うことだ。

カサブランカ





ートアイランド/垣根 涼介
050702

渋谷を舞台に、やくざ、現金強奪犯、チーマーが三つ巴の戦いを繰り広げるハードサスペンス。

非合法カジノの売り上げを盗んだ一味の一人が、気のゆるみから分け前をチーマーに盗まれる。 チーマーを束ねるアキは、額の多さにまともな金ではないと考え、 自分たちが傷を負わずに済む方法を模索するのだ。 そして、強奪犯の一味はチーマーを追い、メンツを潰されたやくざは強奪犯を追うことになる。

それぞれの背景が緻密に書き込まれていて読ませる。 チーマーを束ね、素人の格闘イベントを興行することで大枚を得ているアキは、 バブル崩壊のあおりを食った父親を見てこの世のシステムに懐疑を抱いており、 自分の力で生き抜くことを考えている。 アキの相棒で知能派のカオルは、エリート官僚の親に反発し、 これも一人で生きることを考えている。強奪犯の方は、職人気質の整備士桃井の来し方が綴られ、 いかにして現在に至ったかを綿密に描いている。

人工的な排熱に浮かされる都会でのクールな戦いを描いた好篇だと思う。 チーマーが登場するサスペンスというと「池袋ウェストゲートパーク」が思い出されるが、 ああいう陽性・正義感とは無縁な感じで、かえってリアリティが感じられる。






一年の半分
050701

早くも一年の半分が過ぎてしまった。30を超えた頃から時間の進み方が異様に早くなっているような気がする。 15年前なんて、ほんの少し前のことのように感じてしまうのだ。

数年前に80年代ポップスの再評価あったように思う。 ポップで気持ちの良い音楽は、90年代には片隅に追いやられていたものだ。 これらの音楽が、ついこのあいだヒットしたように感じるのである。 この分では還暦なんてあっという間かもしれない。困ったものだ・・・(笑)。

夜の高速を走ったために車にへばりついた虫が落ちないる。 このところで雨で少しはほとびるかと思ったのだが、しっかりとしがみついている。 なんて根性のある虫なのだ(笑)。
















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