Libro,Musica,Planta DIARY(ほぼ読書日記?)






2005年5月の日記

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2005年7月の日記

2005年8月の日記



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オー・マイ・ガアッ!/浅田次郎
050930

 

ラスベガスを舞台にしたドタバタ人情小説。

共同経営者の親友に裏切られた失意の男大前剛、一流ビジネスウーマンだったのにラスベガスではじけてストリートガールになってしまった梶野理沙、ベトナム戦の英雄で現在は敗残者のジョン・キングスレーの三人は、一台のスロットマシーンにちょっかいを出したことで5400万ドルのジャックポットを当ててしまう。それぞれ権利を主張する三人だったが、若い二人が偽装結婚してキングスレーの養子になることで山分けしようと思いつく。この当たり金を管理する元マフィアがすべて使い込んでいたために、メガバックスの呪いという暗殺者を差し向けられる羽目に・・・。

筋立て自体に新味はない。マフィアの爺さん同士の絆など、ちょっとホロリとさせたりするが、ギャグにも今イチ切れがないような気がする。プリズンホテルのような笑いと涙を期待していたのだが・・・。大前にラスベガスのルールを教え、人間の生き方を教える車椅子の老婦人がかっこいい。最後に健気さを見せる三人がちょっと○(笑)。疑似家族関係だったはずなのに妙に互いを思いやったりしている。

それよりもラスベガスの描写が面白かった。驚くほど安い料金で宿泊することが出来るようで、平等に客を楽しませるための人工の都は、隆慶一郎が描いた吉原のようであり、網野史学の「公界」という印象も受ける。マフィアのバグジー・シーゲルが作り、ハワード・ヒューズが完成させた夢の都であろうか。








歯を大事にしよう(笑)
050928

歯周病は糖尿病など他の疾患の原因になると、歯磨き関連企業がCMをやっている。新聞記事でも見たことがあるが、糖尿病の女性が大学病院にかかったところ、歯がガタガタで、同じ大学の歯学部附属病院で徹底的に歯茎の治療をして、快方に向かったらしい。

この年齢になるまで歯に関してはかなりずぼらだった。歯磨きは2〜3日に1回だった、などという時期もある(笑)。昨今は、歯は大事にしなければなぁと思っている。

昨年、歯茎が化膿し、休日だったので救急の歯科にかかったところ、奥の方に親知らずがあり、それが圧迫して化膿するのだから根本的な治療が必要だと言うことで、抗生物質を処方されただけで、紹介状を書かれてしまった。

その頃、椎間板ヘルニアで大学病院の麻酔科ペインクリニックに通院しており、麻酔科の横にちょうど歯学部附属の口腔外科があったので、そこで診て貰うことにした。正式には埋伏智歯というらしいが、歯茎を切開して骨を削り、親知らずをほじくり出すと言うことで、かなりびびってしまった。1週間後の手術(外来小手術!である(笑))が予約され、とりあえずその場はホッとしたのだが、その1週間が嫌な気分だった。

覚悟を決めて、口腔外科の椅子に座った。麻酔、切開、骨を削るモーター音、そして激痛は今思い出しても気持ちの良いものではない。麻酔の効きが悪く、痛みにうめいては何度も麻酔注射をし直したのだ。親知らずを取り出すのも結構厄介だったらしく、最後には力づくな感じがした(笑)。教育機関なので学生の見学があったらしいが、学生が入ってきたことなど全然気が付かなかった。縫合に入った時にはホッとしたものである。

術後、その場で鎮痛剤を服用させられたが、麻酔が覚めてから鎮痛剤が効いてくるまでが辛かった。車を運転していたのだが、あまりの激痛に髪の毛を引っ張って誤魔化していたのである。20分ほど運転しているうちに、鎮痛剤でやや痛みが治まった。

その後一週間ばかりは鎮痛剤を服用し続ける日々だった。痛みと腫れがひどく、化膿したのではと思ったのだが、翌日病院に見せに行った時には「順調です」と言われてしまった。苦しんでいるのに何が順調なのか!。そうめんやら豆腐やら柔らかい物しか食べられず、おかげで体重が5kg減ったのがありがたかったが・・・(笑)。

こういうことがあり、これ以上歯をなくすのは嫌だなぁとやっとのことで思い至り、熱心に歯磨きをするようになった訳である。歯茎はソフトにマッサージし、5分ほどかけて磨いている。洗口液も効果があると言うことでリ○○リンを使っているが、歯科医が出しているメルマガで、一番効果的なのはリ○○リンと書いてあったので、おぉ良かった!と思う(笑)。

神経を抜いてしまう治療を抜髄というそうだが、これは歯に栄養が行き渡らないので、将来的には欠けたりして抜くことになると言う。すでに5〜6本抜髄しているので、これ以上は増やしたくないものだ。歯の健康は老後の健康にも大きく関わってきそうで、目指せ8020である。

出だしの広告の話に戻ると、老人の誤飲によって口内の雑菌が気管支に入って肺炎を起こすこともあるそうで、そういえば介護保険に口腔ケアが盛り込まれたはずだ。自前の歯で噛むことは脳が興奮するほど神経を刺激するらしいし、そのためにも神経を残して、歯を大事にしたいものである。






さようならスパム(笑)
050926

あまりのスパムメールの多さにアドレスの変更を決意。とりあえず新しいフリーアドレスを取得し、MLのアドレスを変更、お付き合いのある方たちに、順次変更のご案内をしている。非公開用のアドレスがスパムの餌食になったのは、MLからの流出があったのではないだろうか。ちょっと不用心だった。さようならスパム。これからは不達の通知が戻るはずだ(笑)。

画像はサンスマイルという朝顔。つるが伸びて巻き付かない匍匐性の朝顔だ。場所を取らないので近年人気なのだとか。これは8月になってから種を蒔いたもの。果たして咲くのかと思っていたが、一月ほどで咲き始めてくれた。


つるなし朝顔サンスマイル






なつのこ/加納朋子
050925

第4回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。入れ子構造になっていて、主人公の女子大生駒子が愛読するメルヘンなミステリー「ななつのこ」の内容と関連するような現実の事件が起こり、作者が駒子のファンレターに返信するという形で事件の謎が解かれている。

デパートの屋上のビニールの恐竜は何故30kmも離れた保育園に現れたのか、子供の頃のアルバムから消えた写真が何故数年後になって郵送されてきたのか、何故白いタンポポを書く子供がいるのか、など、日常のちょっとした不思議を、些細なな手がかりから解き明かす手法はデビューの時から変わっていないらしい。

選評に、主人公の個性が弱いという指摘があったが、その分だけ回りの人物や事物を生き生きと浮かび上がらせているようにも思う。お嬢様の友人、きりりとした友人などとの友情の描き方が上手く、また、可憐で寡黙な少女・真雪との友情が切ない。子供の目線で物事を考えられる駒子なのだ。優しく感傷的な世界もデビューの時からだったのだと思う。童謡に因んだ「ななつのこ」の本編(プラネタリウムから消えた子供の謎)と作中作(貰われてきた子猫が皆消えた訳)のなんと優しいことか。

それにしても、13年も食わず嫌いだった加納朋子である。この「ななつのこ」というタイトルで、童謡をテーマにしたおどろおどろしい民俗ミステリーだと思っていたのである。例えば横溝正史のような・・・。もったいない話だ(笑)。


琴欧州は初優勝を逃す。まぁ、本割りで優勝横綱と相星だったのだから、新関脇としては立派な成績だが、つい新鋭の活躍を期待してしまうと言うものだ。朝青龍に勝ったこともあるのだから、初優勝もそう遠いことではないと思いたいが・・・。






金の成る木
050924

花月という名の多肉植物がある。本名はクラッスラというらしい。かつて花月の名で日本で流通させようとした時、あまり売れなかったそうで、小さいうちに五円玉を通し、成長したところで「金の成る木」という名前にしたところよく売れたとか。おぼろに可愛い花が沢山つくので、金など成らなくても、と思うのだが・・・(笑)。

花月
画像は「植物園へようこそ」よりお借りしています。
写真撮影:青木繁伸氏(群馬県前橋市)


また負けた琴欧州。やはり初優勝の壁は厚いのか。朝青龍のほくそ笑みが伝わってくるようである。朝青龍と言えば、最後の塩で、カメラをグッと睨むのが面白かったのだが、あれは付け人と視線を交わして気合いを入れているのだそうだ。カメラを睨んでいる方と思った方が面白いのに・・・。

相撲の応援席も様々で、春場所に茶色い法被で頑張っている一団とか、名古屋場所で必ず見かける和服の水商売風の小母さんとか、あぁ今年もあの人がいたと妙に安心したりする。今場所は、時折見かける黄色いちゃんちゃんこの老人がいた。あの老人にとってはお出かけ用なのだろうか。初めて見た時は入院中の患者が抜け出してきたのかと思ったものである。






カランコエ クイーン・ローズ
050923

多肉植物という園芸ジャンルがある。文字通り多肉質で、水分をため込みやすく、乾燥地に適した植物だ。サボテンなどもこの仲間になる。で、こういう植物を愛好する人たちがいる。姿が面白く、花も咲いて、紅葉などの変化もあり、目を楽しませてくれるのだろう。ただ、素人には分かりにくい世界でもあり、名前に画数の多い感じが使っていることが多く、何かおどろおどろしい(笑)。

カランコエも多肉の仲間ではあるが一般的な鉢花である。本来の開花時期は春らしいが、通年、開花株が出回っている。短日植物なので、晩夏から初秋くらいに暗い環境に置かないと花芽が出来ないらしい。時折「頭が良くなる植物」とかのキャッチフレーズが付いているのを見かけるがどういう訳だろう(笑)。

画像のカランコエは最近入手したクイーン・ローズという流通名のもの。以前、こういう色のを見かけ、次に買おうと思ったら、次にはもうなかった。それからあちこちで探していたが、数日前に、半八重咲きのクイーン・ローズを店頭で見つけたのである。しかも240円というお値段はラッキー(笑)。

カランコエ クイーン・ローズ




琴欧州、朝青龍に敗れたり。やはり横綱の、そして優勝の壁は大きいか。二場所連続して同じ相手には負けない横綱だし、何か今日の琴欧州はバタバタしているような感じだった。早ければ今日にも優勝が決まるところだったが、こうなると朝青龍優勝の方が可能性が大きいかもしれない。






いつかパラソルの下で/森絵都
050922

病的(ストーカー的?)なまでに厳格だった父親が事故死し、一周忌の相談が始まる頃、父親の不倫が発覚する。 「暗い血」を盛んに気にしていたことを父親の旧友から聞き、納得のいかない兄妹は、 未だに父親を引きずる生活に決着を付けるため、父親の郷里である佐渡を訪ねることになるのだった。

父親に反発して家を出、反動のようにいい加減な生活を送る長男長女、 父親に忠実な良い子で過ごしてきた次女の三人の書き分けが面白い。 「きらきらしたもの」を取り上げられ続けた兄姉、最初から「きらきらしたもの」を求めなかった妹は、 それぞれ己の人生を振り返り、脱力感にとらわれたりする。 兄妹の祖父は「千人斬りのヤス」の異名を取る漁色家だったということで、 父親はその血を恐れていたのだと思いこんだ三人だったが・・・(笑)。

佐渡の伯母のもとには可愛い気のない中学生の娘がいるが、 このちょっとした交流もさすがに児童文学の旗手と言うところか。 最初はうち解けなかった小娘だが、相川に来たら「イカイカ祭り」だと、 二日酔いでヘロヘロの三人(イカ好き)を無理に連れて行くシーンが笑える。 イカを食べまくった三人は、満ち足りた気分で父親の卑小さを推測するのだ。 何とも幸福感のあるシーンである。

ダメ人間たちの自己肯定の物語という感じもあるが、 しみじみと気持ちの良い小説だった。 主人公(長女)は性的なコンプレックスを持っており、 それ故のシーンはちょっと濃厚だ(笑)。 5才下の彼女に「なんでもかんでも父親のせいにしてつまらないトラウマふりかざしてんじゃねぇ!」と罵倒される兄だが、何と痛快なせりふだろう(笑)。 これは三人兄妹のすべてに共通する心性なのである。この彼女は素敵なキャラだった。






大相撲十一日目
050921

琴欧州十一連勝である。立ち会いの腰は高いし、 スピードやパワーがあるようには見えず、 それなのに長い腕で回しを取って勝ってしまうのが不思議だ。 何かあまりオーラが感じられない人なのだが・・・(笑)。

更に今日は朝青龍が二敗目なので、いよいよ初優勝があるかもしれない。 とにかく朝青龍以外の力士に上に上がって欲しいので、これは期待大だ。 それにしても、安美錦に負けるかなぁ、朝青龍(笑)。

千代大海は、あれだけの相撲が何故毎場所取れないのか。 不甲斐ない相撲でようやっと勝ち越しているだけでは大関の資格はない。 強すぎるほどのパワーを見せつけるのが上位の相撲というものだろう。 今場所のような相撲を、毎場所見せる義務があるはずだ。

日本人力士がやや不甲斐ないような気もするのだが、少し前の新聞で面白い投稿を読んだ。 各地に相撲と類縁の格闘技があるなら、規模や収入の点で大相撲が一番なのだから、 野球選手がメジャーリーグを目指すように、各国から大相撲に集まってくるのは当然だ、という意見である。 なるほどと思うが、でも日本人も頑張れと思うのは致し方ない(笑)。 少子化だし、子供が相撲を取らなくなっているし、未来の力士候補はどうなのだろうか。






蟹爪水仙
050920

「アースダイバー/中沢新一」を読んでいる。東京の内陸に入り江が入り込んでいた縄文時代、陸と海の際には霊的な施設があり、それが現在の寺社に繋がっているというなかなかスリリングな東京ルポだが、かなりスピリチュアルであり、やや「とんでも」かなとも思う。

この人、カルトに肩入れして宗教学者としての看板を下ろしたが、やはりねぇ、と思う。想像や思い込みで対象に深く思い入れ過ぎ、学者としての冷静で科学的な視点が欠如しているように思うのだ。或いは、学者の肩書きをはずして(奧付には思索家・哲学者となっている)、自由奔放な想像力に身を任せてしまったのか(笑)。

かつて六本木の谷底で養殖されていた金魚(中国渡来)に関連して、「中国人は人為的にたわめられた自然の美を愛好する」という一節があった。纏足が例として挙がっていたが、ここに蟹爪水仙を入れたいと思う。水仙の球根に切れ目を入れ、葉がのたくる様に伸びるさまを楽しむ、非常に不自然な作り方だ。以前園芸番組でこれのやり方を採り上げていたが、昨今は細工済みの球根が売られている。うーん、不気味だ(笑)。






プログレとプロレス
050919

ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックを聴かせて頂く機会があった。

この分野には疎く、持っているCDは「展覧会の絵/EL&P」だけだが、いろいろ聴かせて貰ってビックリ。 何というか、脳味噌をシェークされるような快感なのだ。 電気的な増幅を多用した音楽は、過激でアグレッシブで官能的ですらある。 クイーンの音楽もこういう延長線上にあったのだなぁと思う。

そういえば、プロレスのアブドーラ・ザ・ブッチャーのテーマ曲はピンク・フロイドの 「吹けよ風 呼べよ嵐」だった。不穏なキーボードの旋律に乗って怪しげに登場し、 凶器攻撃で暴れまくっていたものだ(笑)。プロレスとロックの様式美には、 共通する物があったりするのだろうか。

あぁ、ブッチャー・・・。ブヨブヨの肉体と妙な愛敬が、リングでの凶悪さを相殺していた。 スーダンの呪術師とかの触れ込みだったが、アフリカ系カナダ人であった由。

昨日、作家の村松友視氏が大相撲の向こう正面に座っていた。 氏はプロレスファンでもあり「私、プロレスの味方です」という名著があるが、 この中で「プロレスが凄いのは5カウントまでの反則を許していることである」と書いている。 その通りなのだ。反則を重ねて許されるスポーツなど本来あり得ず、 何回かで退場とか、重いペナルティが課されることになるはずなのだ。 ヒール(悪役)という役柄が存在するのも、プロレスという芸能ならではの楽しみである。

琴欧州が強い。立ち会いの腰は高いし、全然強そうに見ないのだが・・・(笑)。


更新
QUESTIONSに「植物好きに100の質問」を追加しました。






ビッグバン・印象派・朦朧体
050918

「飛びすぎる教室(先生の雑談風に)/清水統義・西原理恵子」は、 この名コンビが今までに語ってきた主要4教科以外を雑談風に語るとうい触れ込みの本で、 「歴史とは文明の自己紹介である」とか「暦について」とか「西洋料理のルーツはメソポタミアにあり」とか、 目から鱗の知識を教えてくれる。

この中に、宇宙の始まりである「ビッグバン」について触れられていたのだが、 この名称は、ジョージ・ガモフがこの説を提唱した時に、 反対派の学者が「ビッグバン(ドカンと大爆発))」と揶揄的に呼んだのがきっかけらしい。 何が歴史に名を残すか分からないものだ。因みにガモフは、DNAの存在しか分かっていない時に、 これを介在する物質が存在しているのではないかと予想してみせたという話を読んだことがある。 ガモフが予想したのがRNAだ。

芸術の秋は、日本人好みの印象派の展覧会があちこちで開かれそうだ(いっ時よりは人気が落ちているかもしれない)。 この「印象派」という名称も、「この絵には印象が溢れている」という批判的な論評から生まれた言葉だそうだ。 「朦朧体」は日本画で輪郭線のない描き方をさすらしいが、まさに侮蔑的なニュアンスだろう。 それがひとつの技法として名前を残している。面白いものだ。

更新
CD的雑想を、ジャズ・ソウル・ブラックミュージック、クラシック、民俗音楽・ワールドミュージック、 ロック・ポップス・その他にジャンル分けしました。






紀伊上臈杜鵑草
050917

近くの園芸店に、3ヵ月ほど前にキイジョウロウホトトギスのポット苗が500円で売られていた。

普通のホトトギスは、斑の入り方があまり好きではないのだが、 この種類は、上品な黄色い花が下垂しており斑は内側に隠れている。 その名の通り非常に風情がある花だ。 欲しいなぁと思いつつ、夏越しが大変そうだし、 と躊躇したまま買わない日が過ぎ、やっと涼しくなってきたからそろそろ大丈夫かと買いに出かけてみたら・・・。

すでに店頭にはなかった。ひと月付きほど前にはあったのに・・・。 同じようなことを考えて買いに来た客が多かったのか、 暑さにやられて店頭から消えたのか・・・。欲しいものは、 考え込まないでさっさと入手しなければいけない、という教訓が残った買い物である(笑)。


キイジョウロウホトトギス

画像は「植物園へようこそ」よりお借りしています。
写真撮影:青木繁伸氏(群馬県前橋市)






ダウンロードする音楽
050915

今時の若者にとって音楽はデータなのだということをあるBBSで聞いた事がある。 PCに取り込み、メールに添付し、或いはダウンロードできるものなのだから、なるほどと思う。

アップルのitune shopが大盛況という話だ。一曲単位でDLできるらしい。 こうなるともう、好きな曲だけを集めた究極のコンピレーションが作れそうだ(笑)。 DLが悪いと思っている訳ではないが、ただ、こういう情勢が行き着く先では、 CDアルバムというパッケージは必要なくなるのだろうかと思ってしまう。

捨て曲というものがあるらしい。アルバムの中で「これは好きじゃないな」という曲だ。 音源がCDに移行してから、捨て曲は簡単にスキップできるので、我慢して聞いている必要はないそうだ。 レコードというメディアは、針を置いてから上げるまでがひとつの単位だったし、 アルバムを総合的な作品として捉えていたから、捨て曲でもわざわざ針を上げるという事はなかっただろう。 これもやはり音楽がデータであることの証左だと思う。

アルバムを買う場合、知っている曲が1/3、知らない曲が3/2くらいのバランスがちょうど良いような気がするのだが、 今時のリスナーは知っている曲にしか興味が湧かないらしい。シングルヒットで十分なのだろう。 ヒット曲があって、更にそのアーティストの別の側面を見られるのがアルバムの面白さだったのだが・・・。

CDというブツ自体がネット通販で買われることが多くなっているが、DLが一般化すれば、 ショップが必要なくなる日が来るのだろうか。まぁ、そんなことはあり得ないと思っている。 現実の店舗での買い物は楽しいのだから。

そういえば店頭で、LPサイズジャケット付きCDという摩訶不思議なものを見た。 コンパクトディスクは小さいからこその利便性を謳って普及させたのではなかっただろうか(音がいいという理由が一義だったが)。 やっつけのアイディアでつまらないものを作ったものだ。もう昔には還れないはずなのに・・・。






六番目の小夜子/恩田陸
050914

 

生徒間で毎年極秘裏に「サヨコ」役が受け継がれ、 三年に一度「サヨコ」をモチーフにした芝居が催される秘密の伝統がある高校に、 津村沙世子というミステリアスな美少女転校してくる。 今年のサヨコは彼女なのか?、サヨコのシステムを動かしているのは何者なのか?。

サヨコの謎を解こうとする高校生と、それを監視するような不気味な動きが交錯し、 かなりホラーな青春小説になっている。 この本は再読で、初読の時に、何がサヨコなのか釈然としなかったのだが、 やはり今回もよく分からない(笑)。

ミステリアスな美女転校生が主眼の青春ホラーということで、 一部の設定や筋立てが吉田秋生の「吉祥天女」に酷似しているような気がする。 15年ほど前に人気のあった少女漫画だ。 「六番目の小夜子」が極上の青春ホラーであることは間違いないのだが・・・。

「ケーヴ・ベアーの一族」は分厚い本の2巻組だが、下巻の半分まで読み進んだところで投げ出してしまった。

先史時代を舞台に、震災で親を失ったクロマニヨン人の幼女エイラが ネアンデルタール人の一族に拾われ養育されるというストーリーで、 一族の伝統にないことを次々にやり出すエイラに族長が手を焼くというものである。

この一族は完全に男尊女卑で、女は男の従属物として描かれているが、ここからはみ出すのがエイラだ。 要するにフェミニズムの物語なのだろう。ぶっちゃけて言えば、自立する女とDV男の話である。 あと数巻続く長い物語なので、最終的にはエイラは幸せになるのかもしれないが、ちょっと読むのが辛い。

以前、図書館の児童書コーナーに「狩りをするエイラ」とか「恋をするエイラ」とかのタイトルで 並んでいたのを見たことがある。著者前書きに 「このシリーズは大人向きに書いたもので、今回、日本で完全な翻訳が出るのが嬉しい」とあった。 子供向けのシリーズは抄訳だったのだろう。 性の問題をあからさまに扱っていて、とても子供向けにはなりえないと思うのだが、 何を考えて子供向けの出版にしたのだろうか(笑)。






を乗せる舟/宇江佐真理
050912

回り髪結いで奉行所の御用も勤める伊三次の捕り物を江戸情緒たっぷりに描く 「髪結い伊三次捕り物余話」シリーズの第五弾。気の強い深川芸者文吉や八丁堀の不破同心など、 伊三次を取り巻く人々の関係もホロリとさせる、時代小説の傑作である。

伊三次には子供が生まれ、弟子を取り、不破の息子は見習い組にあがり、 徐々に新たな顔ぶれが登場している。どの短編もよく出来ていて上手い。 登場人物たちがさほど変わらないままシリーズを続けるよりも、 徐々に変化させていく道を選んだような感じだろうか。

「妖刀」女隠居の家から多数の名刀が道具屋に持ち込まれ、 出所に怪しい気味があるということで伊三次が探りを入れることになる。 ホラーな趣向だが、妖異をが見える道具屋の主人がちょっととぼけていて面白い。

「小春日和」凶悪な下手人の捕縛に協力した浪人者が、偽名を名乗って去る。 伊三次が事情を探ってみると、病弱な兄の代わりに家を継ぐのが嫌で家を出ている武家の次男坊であり、 思う人がいることなどが分かってくる。男女の機微がしんみりさせるし、 仲を取り持とうとする元冷飯食い(武家の二、三男坊)や伊三次らの思いやりが温かく、気持ちの良い一篇だ。

「八丁堀純情派」不破の息子龍之進が見習いとして出仕する。 元服の場面を詳細に描写し、そこに切腹のイメージを重ねてみせるのは、 武士として一人前の覚悟を示しているのだろう。大人になることの真剣な思いが伝わってくる。 他の同心らの子弟も同時に見習い入りとなり、そこに小さな社会が形成される。 深夜に大騒ぎして世間に迷惑を掛ける「本所無頼派」に対抗し、 「八丁堀純情派」として本所無頼派をあぶり出そうとする青い正義感が頼もしい(笑)。

「おんころころ…」伊三次の倅が疱瘡になり、命が危ういと言うことまでになるが・・・。 振り袖火事の亡霊やら、女を食い物にする没義道な親子やらがからんで、ホラーな味わい。 子に寄せる伊三次の思いが切ない。

「その道 行き止まり」出仕した龍之進は、勤めの責任感にさらされ、 口の減らない伊三次の弟子九兵衛にいらいらさせられ、煮詰まってしまっている。 青春の苦悩である(笑)。九兵衛に「その道は行き止まりですよ」と言われたのが己の行き詰まりに重なり、 伊三次の顔を見て思わず泣いてしまうのが可愛い。

「君を乗せる舟」しみじみと上手いなぁ・・・。伊三次のシリーズとは別に龍之進のシリーズ化して欲しい感じだ。

全編を読んで思うのは、やはり世代交代なのかなぁということである。まだ若い伊三次は当分現役だろうが・・・。


更新
「○○に○○の質問」のコーナーを設けました。第一弾は「江戸好きに30の質問」です。






Zen Ra Archestra
050911

今現在、とんでもないショックに陥っているワタクシである。原因はテレビニュース(笑)。

昨日、地元で無料のジャスフェスがあり、Zen Ra Archestraというバンドが出演するので聴きに行ってみた。このバンド名はSun RA Archestraという前衛ジャズのビッグバンドのパクリである(笑)。

アマチュアとしては上手い演奏なのだろう。勢いがあって、ピッチもテンポもほとんどずれないし、ソロも上手いなぁとは思う。ただ、ああいうつんのめり気味のスピードのバンドはどうも苦手だ。楽しくはあったのだが・・・。

ナイジェリアのミュージシャン兼反政府運動家フェラ・クティやニューオーリンズのダーティ・ダズン・ブラスバンドの曲を演奏したが、全て同じような演奏の仕方なので、差異が感じられない。プロのオルガン奏者との共演が二曲あったが、この小父さんがファンキーでサイケで、凄かった(笑)。

今時のライブは大音響過ぎて不愉快だ。あの方が聴いていて楽しいのだろうか。どこへ行っても耳が痛くなるような音圧である。



以前、アメリカ横断ウルトラクイズという人気スペシャル番組があった。この決勝戦の場にヘリコプターから解答者が降り立つ時、地元のブラスバンドが「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏していたのだが、この音程がかなりひどかったのを懐かしく思い出す。アメリカは吹奏楽の本場のような気がするのだが・・・。

多分、4年前に消えてしまったビルが会場だったのだろう。






パボニア・ハスタタ
050909

このところ「100の質問」にはまっている。 「質問」ばかりを集めたリンク集を覗くと、あるわあるわ、かなり細分的に用意されているのである。 自分としては、本や歴史関係、植物関係、音楽関係を当たっているが、 こちらの好みとピタリと合うような「質問」が見つかると実に嬉しい。 だが、答えやすい質問を選ぶのは安易な道だろうか(笑)。


アオイ科植物のページ」にも載せてあるパボニア・ハスタタが盛りである。 かなり以前に店頭で見かけ、アオイ科としか思えない花型に興味を持ったのだが値札がなく、 聞いてみると「去年仕入れたものだが、名前が分からないので300円でいい」と言われて 大喜びで買ってきた花だ。

その後、「高砂芙蓉」の名前で流通しているのを見かけたが、正式名称とも思えなかった。 数年後、巨大ホームセンターの園芸コーナーに「パボニア・ハスタタ」の名前で売られているの発見、 正体が分かって嬉しかった。昨今は少しはポピュラーになっているのか、 タキイのカタログに載っていたり、サカタのタネガーデンセンターで売っていたりする。 ただし4桁くらいのお値段ではあり、幾らでも殖えるのに・・・、と思わないでもない(笑)。

上向きに咲く、コスモスくらいの大きさの花はごく清楚だが、 実生で幾らでも殖える繁殖力の強い植物だった。 地植えにしてみると、地上1.5mくらいのところまで四方八方に枝を伸ばし、かなり猛々しい。 鉢植えならそんなに大きくならないので、分枝させてこんもりと育てるのがいいようだ。

本日は重陽の節句だった。菊の節句だから、菊の画像の方がよかっただろうか(笑)。






ポーの話/いしいしんじ
050908

 

うなぎ女たちの息子として生まれポーの、波乱の人生を描いたファンタジー。 いしいしんじの作品は、相変わらずグロテスクなユーモアに彩られている。

下流の方に富裕な町と労働者の町を持つ川の上流で、 うなぎを捕って暮らすうなぎ女たち(肌が黒く、人間と精霊の中間のような感じがある)の 子供として生を受けたポーは、母親たちの限りない愛情を受けて育つ。 この原初的な母性がどぎくつくてパワフルだ。 川を住処にして、半分うなぎのような連中なのである。 あるいはうなぎの精霊なのか(笑)。

ポーが10代の時に知り合った運転士メリーゴーランドは、プレーボーイでこそ泥という小悪党だが、 体が不自由な妹の元にポーを連れて行く。妹の友達にしたかったのだが、この妹「ひまし油」が強烈で楽しい。 コンプレックス故に理論武装して怒りっぽいのだ。 メリーゴーランドは、盗みの償いに動物園の象にバナナをやっているのだが、 これがすっかり気に入ったポーは、自分も盗みを繰り返すようになる。 何ともおかしな理屈だが、この場面はセンチメンタルで好きだった。

「天気売り」というキャラも良い。天気を見ることを生き甲斐にしている善良な変わり者で、 晴れると「空を見なさい!」と連呼して回り、雨が降ると申し訳なさそうに歩いているような男だ。 町の人の善意で暮らしているが、こういう変わり者が生きられる環境が微笑ましいと思う。 のちにポーと天気売りは旅に出ることになるが、悪夢的でセンチメンタルで諧謔的な旅だ。

いしいしんじの作品は、村上春樹と宮沢賢治を足した感じだと思うことがあるが、 天気売りは宮沢作品に登場する善良な愚か者のパターンだと思う。よだかとか虔十とか・・・。 たまらなく愛おしい(笑)。 ポーはややひと離れしたところがあり、言葉に余り気遣いがなく、 直截にものを言うが、これも妙に可笑しかった。名コンビという感じだ。






冷凍食品
050907

最近、スーパーの目玉商品として冷凍食品の○割引というのをよく目にするが、 調理済みの商品は忙しい時などには便利なものである。 特に香取慎吾がCM出演している、某社の冷凍餃子が好きだ。 CMのとおり皮がぱりっとしているし・・・(笑)。

15年くらい前からか、冷凍野菜というのもすっかり馴染んだような気がする。 青物野菜などは、旬の時に加工しているので時期はずれの温室栽培よりも美味で栄養価が高いらしい。

重宝しているのが枝豆である。ビールは飲まないので(アルコールは全然受け付けない)、 もっぱら野菜代わりだが、いつでも新鮮な味が楽しめるのだ。 ただし、流水で解凍するタイプは塩味がきつくて口に合わない。 茹でて自分で塩をふると、ほんのり青臭くて甘味があって美味だ。 沸騰した湯に入れた冷凍枝豆は、最初のうちは一つずつ浮かび上がってくるのだが、 ある時を境にワラワラと一気に浮かび上がってくる。ゾンビみたいでちょっと恐い(笑)。

子供の頃、冷凍野菜と言えば、コーン、にんじん、グリーンピースが混ざったミックスベジタブルだったが、 親戚の家で初めて出され、アメリカ的というか文明というか、 ちょっとカルチャーショックを受けた(当時、アメリカ的=先進的という思い込みがあったのである)。 ただ、アメリカ的と考えたのはあながち間違っていないとも思う。 ハンバーグの横に乗っていたりすると実にお手軽なアメリカンディナーという感じが・・・(笑)。






クジャクソウ
050906

秋になると園芸店の店頭に、クジャクソウやユウゼンギクなどの宿根アスター類が並び始める。 清楚な風情のある宿根草だ。毎年安価な鉢を購入するが、 うどん粉病に弱いこともあってなかなか次の年まで保たせられない。 この画像もアーカイブスのクジャクソウである(笑)。

昨今はこの時期に、アザレアやらシャコバサボテンやらの、冬の鉢花が並び始める。 いかに何でも季節の先取り過ぎるのではないだろうか。 本当の開花時期よりひと月くらい早く売り出すなら「はしり」の感も分かるが、 季節を完全に取り違えていそうだ。

とはいえ、冬の鉢花アザレアも、元来は春咲きの椿を鉢花用に品種改良したもので、不自然と言えば不自然か(笑)。

クジャクソウ






BABYFACE MTV UNPLUGGED NYC 1997
050905

ブラックコンテンポラリー界の大物プロデューサーBABYFACEのアンプラグドライブ。

“Change The World(エリック・クラプトン)”、“Breathe Again(トニ・ブラクストン)”、“Exale(ホイットニー・ヒューストン)”などのヒット曲を連ねていて、 こんな曲にも関わっていたのかと改めて知ることになった。 エリック・クラプトン、シャニース(ウィルソン)、スティーヴィー・ワンダーなどがゲスト出演し、 パーカッションにはシーラ・Eと、贅沢な構成だ。

エリック・クラプトンのブルージーなギターや分厚いバンド演奏、 ゴスペル風のアレンジなどの聴き所もあるのだが、 どちらかと言えばソフト&メローなスローナンバーが中心で、 ソウルフルなものを期待しているとやや期待はずれである。 ソウルミュージック風味のポップスという感じだが、元々そういう立ち位置のプロデューサーなのだろうか。

シャニースの歌声に拍手が上がる部分がある。高音域を無伴奏で、殊更見せつけるように伸ばす場面だ。 こういう声は、時折ブラックミュージックで耳にすることがある。ハマればかっこよいが、 少しだけ弱いような気がした。シャニースという歌手については名前しか知らないのでウェブ検索してみたら、 14才でデビューしダンスチューンでヒットを続けてきたということだ。ベビーフェイスのもとに移って大人の歌手として大化けしたらしい。


それにしても、“Baby,if I could change the world”という歌詞が心に沁みる昨今である。 何か変わらないかなぁ・・・(笑)。


更新
Libro少年少女小説・児童文学・ヤングアダルトノベルのページに「アイ・アム・デビッド/アネ・ホルム」を追加しました。 と言うより、入れ忘れておりました(汗)。






ファイティング寿限無/立川談四楼
050904

 

橘龍太楼の弟子である前座の小龍は、常日頃師匠から何かテレビで売れる芸を持てと言われていて、 やくざとの喧嘩で勝ってしまったことからボクシングジムに入門する。 タレントボクサーとして名前を売る算段だったのだが、意外なことに・・・。

落語がやりたいのかボクサーとして名を成したいのかの葛藤が読みどころで、 常に揺れ動いている心は、「落語もできる小説家」である著者の心境かもしれない。 主人公の師匠がそのまま談志なのが笑える。 兄弟子として登場する龍之輔師匠は志の輔のことであろうが、 洒脱で弟弟子思いで、なかなか素敵なキャラだ。

作中で、お寒い落語界の現状を嘆いてもいるが、昨今は落語ブームであるらしく、 寄席の客入りも結構なものらしい。ブームはいつか終わるに決まっているのだから、 ブーマーの中から残る者がいれば幸いというものである。

ややご都合主義の感もあるが、切なく心地よい芸道&拳闘青春小説だった。






煙草について
050903

最近、特に敏感になっているような気がするのだが、煙草の匂いが気になる。 室内だけではなく屋外でも、煙草の煙は15mくらいの距離を飛んで来て不愉快なのである。 何が何でも煙草を吸うな、という禁煙主義ではないが、例え屋外でも迷惑を掛けていることを、 喫煙者は心して頂きたい。

という己だが、○○才から22才まで喫煙者だった。駅やバス停でも喫煙していたのだから、 いかに迷惑を掛けていたか、内申忸怩たるものがある(ついでに言えば、通学中の電車のトイレに5人くらいで入って喫煙していたのも私です、すみませんすみませんすみません)。

煙草による疾患には健康保険を使わせるな、という過激な医師の立ち話を聞いたことがある。 医療経済学という分野の医師の投稿では、3兆円の煙草税に対して、 煙草による疾患のために5兆円が税金からつぎ込まれているそうだ。

身内に50年間喫煙し続けた老人がいる。10年前に禁煙したのだが、 さまざまな呼吸器疾患を背負い込む羽目になっている。 「健康を害する恐れがある(昔の煙草の注意書き)」どころか、 有害以外何物でもない毒物を国が率先して売って来たのだ。

「健康増進法で全面禁煙になりました」という公共の建物があったが、 公共が有害と認めているのならば、何故販売し続けるのだろう。 世界健康デーとかで一日だけ官庁が禁煙になるのもよく分からない。悪いことは言わない、煙草は止めましょう。




あ、やはり過激な禁煙主義になっている(笑)。






レヴォリューションNo.3/金城一紀
050902

 

新宿区内では最低レベルの私立高校の一クラスが、温厚で生徒思いの生物教師の「勉強が得意ではない遺伝子を持つ君たちと、 エリートの遺伝子を混ぜ合わせて新たな遺伝子を創造してみたらどうだ」という励ましに発奮し、ザ・ゾンビーズを結成して、 区内の超エリートお嬢様高校の文化祭(要チケット)に侵入することを企てる。

過去2回挑戦し、二度とも侵入には成功しているが、やり方が悪いとお嬢様達たちから拒絶され、 3回目の今回こそとこぶしを握るバカたちなのだ(笑)。健気で意地らしく反抗的な、実に愛すべきバカたちである。

中学の卒業式にヤクザが花束を持ってスカウトに来たという舜臣、 元は優等生だったのに挫折してしまった語り手、受刑者の親の為に働く萱野、史上再弱のヒキを持つ男山下、 フィリピンとのハーフで、美貌と巨大なペニスを持ち、若い燕をしながら知識を蓄えるアギーなど、 それぞれコンプレックスを持ちながらも、前向きな愛すべき連中なのである。

闘病中の友人との交流や、友人と心の中で葛藤する場面なども切ない。 何ともコミカルで熱血でセンチメンタルな青春小説である。 第三話はストーカー退治を依頼される話で、 ハードボイルド的な展開が「池袋ウェストゲートパーク」を思わせた。雰囲気的によく似ていると思う。






リニューアル(笑)
050901

日記をリニューアルした。

苦手だったCSSを使い、Pタグの内容をセンターから左にずらし、 フォントも少し小さめにしてみた。小さいフォントはかっこよく見えるそうで、 小さくしてみたら、なるほどちょっとおしゃれに見えるような気がする(笑)。 今までは、表題以外は特にフォントを指定せずに使ってきたが、気持ち小さめの方が見やすいような気も…。 ただ、見づらい人のために、ブラウザで大きさを変えられる設定が良いと言うことらしいので、 ピクセルではなく%にしている。

ウェブを開設してまる4ヵ月、更新は大変だが楽しみでもある。 初歩のHTMLとわずかのCSSだけでスタートしたが、何ヶ月かHTMLに触れているうちに、 少しだけCSSも分かってきたような気がする。 さすがに難解すぎてjavaやjava scriptに踏み込むことはないと思うが…(笑)。

画像は5月頃に購入した、豪華なミニバラkordana rose。 病気にやられてもうだめかなと思っていたが、また咲いてくれた。

kordana rose





























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