最近放送しているインテルのCMで、「もしサボテンにインテルが入っていたら」というのがある。擬人化されたサボテンが電話している男に針を発射して、「あ、痛い」「あ、痛い」が「会いたい」になるという他愛ないものだが、ちょっとおかしい。
擬人化されたサボテンが両腕を上げているようなイラストを見かけることがあるが、以前に店頭で、まさにそんな形のサボテンを見たことがある。どうやらそういう風に発芽させているらしいと言う話を、同じ園芸MLのサボテン愛好家から教えて頂いた。墨烏帽子という品種名だったが、多肉・サボテン関連の命名はどうもよく分からない(笑)。
いよいよシャコバサボテンの季節である。夏の終わり頃から促成栽培が並んでいるが、やはり晩秋から初冬にかけての鉢花だろう。ポツリポツリと花芽が見えてきている。こちらは森林性サボテンという分類になるらしく、樹木に着生しているそうだ。
すっきりは晴れないものの、昨夜の予報ほどの雨でもなく、久しぶりの園芸作業。
買い貯めていた球根を植え付けなればと思っていたが、あれ、こんなに買っていたのかと、やや驚いた(笑)。狭い庭には植えるスペースなどほとんどなく、コンテナも遊んでいるものは少ない。致し方なく、ニチニチソウに引退願ったり、植えてある宿根アスターを鉢に移して何とか片づけに入ったが、培養土が切れたので、スノーフレークを残して打ち切りに。この時期は、25L入りの大袋があったという間になくなってしまう。
植え付けたのは、チューリップ・アンジェリケ(10球580円)、赤チューリップ(15球298円)、水仙エルリッチャー(5球680円)、ダッチアイリス(3色15球580円)。
昨年は咲かなかったつわぶきが今年は咲いている。夏場に大きくなり過ぎた葉が邪魔なので切りつめたり、やや虐待気味だったのだが、かえってそれがよかったのだろうか(笑)。秋本番にほんのりと黄色く咲く姿が清楚で好きだ。
画像はこちら。
モーターショーに続き自転車ショーもあるらしい。上原半兵衛道場の管理人・長尾武之介氏からの情報だが、氏は大変な自転車好きで、いろいろと教えて頂いている。
何かの記事で読んだが、昨今の自転車ブームに一役買っているのは、自分と同年代の元自転車少年たちらしい。子供の頃、ウィンカー付きのスポーツ車(サイクリング車などとも呼ばれた)で遊んだ世代である。シフトレバーなんぞも付いており、今思えばばからしくも楽しい乗り物だった(笑)。
子供は自転車に乗れるようになった時、スピードという大きな世界を手に入れる。それを我が手で操れるのだ。それが長じるに従い、バイクになり自動車になりして、段々に感動が薄れていくような気がする。
もっとも昨今の子供たちは、家に自動車があるのが当たり前だから、自転車のスピードに感動するというようなこともないのだろうか。子供の自分、自動車を持っている家は富裕に見えたものだ(笑)。
当サイトの「児童文学・少年少女小説・ヤングアダルトノベル」に掲載している「自転車少年記/竹内真」を、元自転車少年たちには是非にもお勧めしたいと思う。二人(+一人)の少年の成長や友情や挫折や恋愛を描いていて、たまらなく自転車に乗りたくなる、とても心地よい小説である。
ファンカーゴの後継車としてラクティスというのが出ている。
ファンカーゴは後席が完全に収納できるというのが目新しかったが、爬虫類的というか象みたいというか、スタイルもかなり斬新だった(好きか嫌いかと問われれば、必ずしも好きと言える訳ではないが(笑))。
その点、今度のラクティスは、いかにも昨今の箱形ワゴンであり、非常に凡庸なイメージだ。それに高速大容量とかを謳ってスペースと走りの両立をウリにしたいようだが、そもそもあの手の車が走行性能をアピールする必要があるのだろうか。なんだかなぁという感じである。ヴィッツという新しいデザインの車を売り出し、派生車種をいくつも出して成功した割りには、今度のラクティスはやけに保守的だ。
そいうえば、2年に一度の東京モーターショーが催されるらしい。妙に近未来的にのっぺりしたデザインの車ばかりが並んでいるイメージがあるが、売り出し間際の車など、実ビジネスにおいても重要なアピールの場なのかもしれない。自動車音痴にとっては、広くて尚かつコストのかからない車がありがたいなぁ・・・(笑)。
所用で市内中心部の大病院へ。食堂が2、売店が2、喫茶が1と、食事関係が充実しており、見ているだけでもちょっと楽しい(笑)。こういう場所では、味はまぁ二の次である。
病院の売店と言えば、菓子と日用雑貨と衛生用品と雑誌という感じかと思うが、何故かここの売店にはCDコーナーがある。ペレス・プラードやらリカルド・サントスやらポール・モーリアやら、古めのインスト・ポピュラーミュージック中心の品揃えで、ディスカウントショップのCDコーナーにもありがちな商品だ。
大体この手の商品は音源がはっきりせず、80年代くらいのミュージシャンのものだと、コンサート会場で海賊録音してきたようなライブものが多い。古いポピュラーミュージックになると著作権が切れているのだろうか。よく「歴史的音源を使用しているので一部ノイズがあります」とかの注意書きが付いていたりして、一応まともな商品に見える。で、この病院にあったシリーズだが、原盤がポリドールとかフィリップスとかはっきり書かれており、わりとしっかりしていそうで、ちょっと食指が動いた。
さて、この用途だが、入院患者が買うのか、お見舞い用として置いているのか。音楽好きの病人ならCDラジカセを持ち込むことがあるかもしれないが、病院でマンボNo.5の「ウ〜アッ!」はどうなんだろう(笑)。
ここで一つウンチクなど。ペレス・プラードというのは姓であり(ペレスはミドルネームかもしれない)、ファーストネームはダマソなのだそうである。ダマソ・ペレス・プラードがフルネーム。もうひとつ言うと、ルンバの帝王・ザビア・クガートは英語読みであり、スペイン語ではハビエル・クガーだそうである。
球根植え付けの適期になってきた。今年はそんなに買わないだろうなぁ、などと思いつつも、いつの間にか結構な数が集まってしまっている。某ホームセンターで15球298円のチューリップを見つけてしまった日には、どんな品質かなんて考える間もなく手が出てしまうのである(笑)。その他スズランスイセン、ムスカリなど。
数日前に地元の植物園へ。秋バラが満開で、なんて素敵な満艦飾(笑)。人出も多く、結構な秋の休日だった。そういえば、いつもなら9月に居座るはずの秋雨前線が10月中旬まで頑張っていたし、これから寒う季節に向かう時、おだやかな快晴は本当にありがたい。
しかし!。この植物園の売店でサザンカ420円、白ホトトギス420円を買った帰り道、寄ったオリンピックの園芸コーナーでは、同じものが、それぞれ271円、158円だったのである。うーむ。
以前は、安価で珍しいものが多々あった植物園の売店なのだが、このところはうっかりすると、普通の店頭より高価だったりする。民業圧迫の批判でもあったのだろうかと勘ぐっているが・・・。
主要4教科を語ってきた名コンビの最終篇は総合科目で、先生が教室でする雑談のようにやや脱線した楽しい話を、ということらしい。
「歴史とは文明の自己紹介である」では、なぜ世界史は中国とヨーロッパに偏っているかを論考してみせるあたり、イスラム世界に興味を持っているシミズハカセらしい、面白い着眼点だ。
その他、「西洋料理の起源はメソポタミアである」とか「芸能人に幽霊目撃談が多いのは、芸能=シャーマニズムである」とか「閏年ではない4年目の年」とか「最初の大爆発から宇宙が生まれたとするビッグバン理論は、この説に反対する科学者揶揄的に命名した」とか、とにかく目から鱗の雑学知識が楽しい。本文の内容と関係なく暴走するりえぞう画伯の挿絵も過激で笑わせてくれた。
余談だが・・・。ビッグバン理論の創始者ジョージ・ガモフは、DNAが明らかにされ、まだRNAが発見されなかった当時、アミノ酸とDNAの間を介在する物質の存在を予言していたという話を読んだことがある。宇宙物理学と生命科学は、無限に不可思議であるという点で似ているように思うが、あまりにもかけ離れているとも思う。天才は他分野でも能力を発揮するのかもしれない(笑)。
ライブドアとフジテレビの争いを真似したように、楽天のTBS経営統合騒動が起きているが、ライブドアが防衛するTBSへの助言役を買って出ているとかで、「なんだよ、このあいだは攻撃する方だったじゃないかよ」と思う(笑)。
球界参入騒動の時もそうだったが、楽天はいつもライブドアが先鞭を付けた手法を真似しているような印象だ。横紙破りの堀江に対し、三木谷は紳士風を装い、財界の小父さんたちを味方に付けていたが、このところの言動を見るとだいぶ化けの皮がはがれてきたように思う。いきなり統合を持ちかけ、すでにベイスターズの譲渡先を用意しているような計画は、失礼この上なかろう。IT業界でおもちゃの取りっこをしているのか。
と、ここまで三木谷に悪意を持って書いているのは、地元球団に関することだからだ。かつて親戚が親会社にいた関係で、川崎から現在の横浜スタジアムへ移転した際の初試合に招待されたことがあり(確か暴投でサヨナラという珍しいケースだったのではなかろうか。いや、あれはまた別の試合か・・・)、横浜大洋ホエールズ時代からの思い入れが強いのである。万年Bクラスだったチームが、ベイスターズに改名した頃から徐々にAクラスで終わるようになり、ついに38年ぶりに優勝した喜びは忘れられない(あと38年間優勝しなくてもいいくらいだ(笑))。あれも親会社がTBSに変わる前だったなぁ・・・。
「地元ファンの思いが詰まったそういう球団をおもちゃにするんじゃない、藻前ら!」と2ch風に怒ってみる(笑)。
穏やかで好人物の主人公仁木は、一流企業の早期退職制度を利用して探偵事務所を開設する。この始まりだけでも楽しいが、そこ安梨沙という聡明な美少女が迷い込んできて、押しかけ探偵助手になるというオープニングである。「不思議の国のアリス」をモチーフにした、楽しくメルヘンチックな本格連作だが、人情の機微や皮肉も込められ、上質の味わい。
「螺旋階段のアリス」探偵としての初仕事は、夫が病死した未亡人が、家の中に夫が隠した貸金庫の鍵を探し出してくれという依頼。遊戯のように離婚再婚を繰り返していた夫婦は現在離婚中で、遺産相続が出来ない羽目になりかねないのである。謎の言葉を残して亡くなった夫の遺言は解けるのか。楽しいコージーミステリーだ。
「裏窓のアリス」自分が浮気していないことを照明しろと言う素行調査を依頼された仁木は、不思議な仕事と思いながら依頼を完了するが・・・。こちらも夫婦をネタにしているがブラックな趣向である。
「中庭のアリス」裕福で上品で穏和な老女の飼い犬が消えたが、世話をする親戚の女性は「そんな犬は存在していない」とにべもない。それでも調査していると・・・。薄っぺらな善意を皮肉った小品。
「地下室のアリス」元の会社の地下の管理人の要請で出かけた仁木は、書類室で鳴り続ける電話の謎を解明してくれるように依頼される。会社人間たちの妙ちきりんなプライドが絡む風変わりな作品。
「最上階のアリス」仁木の先輩でもある学者馬鹿の男から、妻は何故自分をちょくちょく買い物に出すのか、という疑問が出される。浮き世離れしたこの先輩の妻は実にしっかり者で、夫を世に出す手助けをしてきた、聡明で活動的な女性なのだが・・・。愛情とも身勝手ともつかない夫婦間の不思議を描いて余韻が残る。
「子供部屋のアリス」産婦人科で子守を依頼された仁木探偵事務所のコンビ。院長は何故探偵を子守に頼むのか。長のおたおた振りが微笑ましい。
「アリスのいない部屋」安梨沙が突如出勤しなくなった。安梨沙の父親から娘を隠しているだろうと詰問され、父親を名乗るいけすかない男が現れ、混乱した仁木が独自に調べようとすると・・・。波乱を含みながら妙にホッとする最終編。
続編も出ているらしいので楽しみだ。
病院の待合ロビーで見るともなくテレビを見ていたら、お笑いタレントによる墨絵教室みたいな番組をやっていた。下手ではないが、何か勘違いしているのではないかとも思ってしまう。5年くらい前、このタレントの美術館が江ノ島にあり、小田急の駅にポスターが貼ってあったが、いつしか閉鎖されたようだ。
達者な絵を描く有名人は多い。収入の1/3は絵筆によるものだと言う俳優もいる。秋になると画壇の展覧会があるが、某展など芸能人御用達かと思ってしまう。知名度を隠して絵のレベルだけで見た場合、どの程度のものなのだろうと思う。
ただ、ジミー大西の絵は好きだ。サイケでポップで何とも言えない(笑)。
それにしても、音がほとんど聞き取れない病院のテレビはどうにかならないものか・・・。
1年ほど前からブログサービスのお世話になっているが、Firefoxでの読み込みには時間がかかるとか、夜になると非常につながりにくくなるとか、今いちレスポンスがよくない。それで他のブログサービスも当たっているのだが、これも一長一短で、使い勝手の良さでは現在のサービスが良いのである。まぁ、慣れもあるのだろうが・・・。なかなか上手くは行かないものだ。
アドレス変更をしてそろそろ一ヶ月くらいだろうか。スパムは一切来なくなり、快適な日々であるが、MLやメルマガをフリーアドレスにしてしまったので、プロバイダのアドレスの方には一切メールが来ない。これはこれで寂しいものだ(笑)。追々お知らせしていかなければ・・・。
かんたん相互リンクに登楼して10日ほど。こちらのジャンルとそぐわないようなサイトからのお申し出はお断りしているが、趣味の合う方と知り合えるのが嬉しい。こちらからのリンクの申し出も一件快諾して頂いた。実に便利なシステムだ。
第一次世界大戦の始まる頃、南極大陸横断を試みたイギリスの探検隊の航海船が流氷帯に閉じこめられ、漂流の末に氷に圧迫されて沈没。総勢28名の探検隊が、いかに苦難の末に生還したかを描くドキュメンタリーである。
リーダーのシャクルトンは、情熱家、夢想家、やや無謀な冒険家だが、とにかく冷徹なリーダーシップで、一行を無事に生還させた。「危険で生還の可能性は低い」という隊員募集の広告に応募したのが5000人だと言うから、恐らく選りすぐりのタフな隊員でもあったのだろう。隊員たちの日記の抜粋も見られ、それぞれの個性も楽しく描かれていたりする。
生活物資はわりあい豊富だったようで、何ヶ月かは余裕をもって幽閉生活をしていた一行だが、船の沈没によって氷原に放り出される。少しでも島のある方へ近づこうと移動を始めるが、ボートを引いての歩行は困難で、表現でのキャンプを余儀なくされる。アザラシやペンギンを狩ることで飢えを凌ぎ、しばらくの滞留生活は奇妙な安定を見せていたが、ついに氷盤が緩んで割れ始め、氷が緩んだ頃、陸地を目指して三隻のボートで流氷海に乗り出すのだった。
常に氷と海水にさらされているようなサバイバルである。22フィートのボートで、1400kmの荒海を航海するなど、成功することがおぼつかないような幾多の危機を凌ぐ場面が実にスリリング。下手な冒険小説などよりもよほど感動的で手に汗握るノンフィクションだ。
エンデュアランス号関係の著作は、シャクルトン自身の日記や、子供向けのものなど、他にも出版されているようで、本国イギリスではそれくらい有名な英雄なのだそうだ。この本の原書はカメラマンの星野道夫の愛読書だったそうで、彼が知人に勧めたことで日本での出版に至ったそうである。
更新
site menuの体裁を変えてみました。
しばらく雨が続いていたが、午後から上がったので、間隙を突いて君子蘭の植え替え。カトレアのように根が飛び出しているのは、酸素を求めているからだそうだが、抜いてみたら鉢一杯にぎっしりと根が回っていた。少し大きな素焼き鉢に収まるよう、根を切って消毒。
大概の園芸書には、君子蘭の植え替えは春にするよう書いてあるが、以前に園芸メルマガを配信していた観葉植物栽培業者の方から「これから花芽ができる時期の春に植え替えるより、花芽が出来上がっている秋の方が傷みが少ない」と教えて貰って以来、秋に植え替えている。
幾つか子株が上がってきており、以前はこれを切り離して捨てていたが、花茎が何本も立つ大株仕立てを目指して、今年は切り離さないことにした。
根の隙間にも土が入るよう、棒で押し込んでから土を補充し、底から流れ出すくらいに水をやって植え替え終了。しばらく根詰まり状態だったので、来年咲くかどうかちょっと心配だ。
↓春の画像
更新
Libroに「青春・恋愛・ユーモア・その他現代小説」をアップしました。
劣等高校の痛快な面々、ザ・ゾンビーズ再登場の快作。
有名芸能人を両親に持ち、ボクシングでインターハイ三連覇がかかるエリート高生(実は不良)に、愛娘を(性的にではなく)暴行され、しかも何も出来なかったことで娘に拒否された父親がふとしたことでゾンビーズと知り合う。ゾンビーズの中では常識的な南方が理解を示し、在日コリアンで凄腕の舜臣のトレーニングを受けることになった父親の復讐を描く、中年男再生小説だ。
筋立てとしては珍しいものではない。アクション映画などでも散々採り上げられている題材である。ただ、今までは平穏無事に過ごしていた男が必死に自分を鍛え上げていくことに感動の肉付けがあるのだ。
舜臣に厳しくしごかれるシーンが滑稽であり切なくもある。パンツのシミを気にしたりするあたりに妙なリアリティがあるし、カルバンクラインの下着を身につけた父親に、冷ややか目を向ける舜臣もおかしい。徐々に通い合うものが出来てくる舜臣の複雑な内面も描かれている。会社帰りのバスで一緒になるメンバーが、家までバスとの競争をする父親に拍手を送るシーンが素敵。多分、主人公に託しているものがあるのだろう。
結末は推して知るべしだろうが、そこに至るまでの恐怖も描けていて、センチメンタルで痛快でカタルシスのある小説だった。
一昨日、爆笑問題の司会で、宗教や霊魂について民俗学的に考えるというバラエティがあった。大して深い内容ではなく、日本各地のおどろおどろしい行事を面白おかしく採り上げただけだったような気がするが、脳科学者による開設が興味深かった。
人間は脳の発達によって未来について考えることが出来るようになった(人間に近いチンパンジーは二時間先のことしか考えられないそうである)。そうすると必然的に死についても想像するようになり、そのことが霊魂や宗教という概念に繋がったのではないか、というのである。サルにとって、死んだサルはただ動かなくなったに過ぎないらしい。なるほどと思う。ネアンデルタール人は、死者に花を手向けていたというし・・・。
この番組の中で、恐山のイタコが採り上げられていた。イタコというのは、ある種の芸能であり、視覚障害者の生計の手段であり、依頼人にとってはカウンセリングだと思っている。昔、ある番組で、イタコにマリリン・モンローを呼び出させたとか言う話を聞いたことがあるが、合理的精神のふりをした悪ふざけに過ぎない。くだらないことをしたものだ。
一神教と多神教についても触れられていた。日本人の大方は無神論者だと言われている。しかし、至るところにお社や祠がある。地鎮祭や七五三や初詣をしないと何となく気持ちが悪いと考えてもいるような気もする。こういうあいまいでおおらかな宗教観がいかにも日本人的な感じがして好きだ。
昨日は一年ぶりに「吹奏楽の旅」があった。情熱的な指導者の下、一生懸命に音楽に打ち込む高校生の姿が、お涙頂戴的ながらも楽しい。今回の主役はヘナチョコ男子ばかりだったなぁ(笑)。
大会メンバーに選ばれず、一生懸命サポートを務めていた男子で、演奏上の欠点を指摘している部員がいた。こういう子はいい指導者になったりするのかもしれないと思う。合唱指導者の関屋晋氏がそうだった。とても美声とは言えない声だが、指導者としてはトップの人だったのである。
「光の帝国」に続く、不思議な能力を持つ常野一族をモチーフにした「常野物語」第二弾。
東北の片田舎、代々の庄屋である槇村家が善政を施して、日露戦争が始まりかけた時代に取り残されたように平和を享受する村がある。物語る主人公は、槇村家の敷地の片隅に寄寓する医師の娘峰子で、病弱なお嬢様聡子のお相手役としてお屋敷に出入りすることになるのだが、平和な片田舎で、聡明で美しいお嬢様との幸福な思い出を語るあたりは「リセット/北村薫」の雰囲気だ。
必ずしもハッピーなだけの物語ではないが、豊かな村の子供時代を語ってノスタルジックな魅力がある。不思議な力を持つ少年・光比古がその力を見せる場面が何と言っても作中の白眉か。ややあざといが感動的。
本日、NHK-BS2で、ガーデナーとしても有名な絵本作家ターシャ・テューダーのガーデニングの番組を放送していた。元来はBSハイビジョンのために制作された番組で、地上波でCMだけ見せられいい加減腹立たしかったのだが、満足(笑)。
アメリカ北部の田園風景の中に美しい庭を作り上げ、犬を友人にカントリースタイルで暮らし、90歳にして新作を発表し、陽気の良い時には一日中庭仕事をしているそうだ。大したものである。彼女の庭の四季を丹念に取材しているので、一斉に花が萌え出す春や収穫の秋、紅葉、雪に閉ざされる冬までが美しくたどれる。田舎暮らしに憧れる者としては非常に羨ましい暮らしであるが・・・。
母の友人で、家を継ぐため、定年後に余儀なく田舎暮らしをせざるを得なかった夫婦がいる。先祖代々の広大な敷地には、田圃があり、畑があり、一年中草むしりに追われているそうだ。たまに都会から遊びに来る人には非常にうらやましがられているが、大変さを訴えることの方が多いようだ。やはり覚悟がなければ田舎暮らしは出来ない。
テューダーの絵本は、コーギー犬を主人公にしたシリーズが人気なのだそうだ。イギリス湖水地方の田園の中で暮らし、ピーター・ラビットを書いていたベアトリクス・ポターを何となく思い出す。
本日はホームセンターと園芸店のはしご。ホームセンターで真っ赤な実の付いたピラカンサを298円で買い、園芸店では白八重のサザンカ(つぼみ付き)を250円で入手。安い楽しみだ。しかしすっかり晩秋モードだなぁ・・・(しみじみ)。
店頭に並ぶ植物は季節を先取りしていることが多く、9月になった途端にガーデンシクラメンが売り出されたりしているが、今くらいまで冷え込むとびったりな感じがする。本当は、今頃が盛りのはずの秋明菊が欲しくてさまよっていたのだが、店頭にはほとんど出ていない。盛りの頃にはすでに時期外れということか。
「笑う招き猫」が楽しかった山本幸久による短篇集。世田谷線沿線という設定が共通したり、脇役が一部かぶったりしているが、それぞれ独立している。タイトルから想像されるような脳天気一辺倒ではなく、多少は辛いことがある日々でも、はなうたが出るような小さな幸せもあるという感じの、切なく幸福な小説集だ。
第一編である「閣下のお出まし」が印象的だった。母親と暮らす一番少年が、会ったことのない父親(売れない役者)のもとへ家出すると、父親は不在で、同棲相手の子供ハジメが留守番していた。歓迎された一番が上がり込むと、なぜか大好きなヒーロー物の悪役スイカスイカ閣下の写真。父親がスイカスイカ閣下を演じていたことを知らされ驚く一番である。父親と暮らすハジメに嫉妬し始めた一番は、泣きながらハジメと言い合いをするが、この場面が白眉。なんとも微笑ましくて切なくて、この短篇集の中では一番好きだ。
さまざなエピソードを作り出して、多彩な作品集になっている。
雪待ちにんにく卵黄のCMがよく分からない。農作業を手伝う中学生くらいの女子が出演しているシリーズが幾つかあるが、あの娘はどういう立場なのだろうか。現在放送されている、バスに乗り込んで「おじいちゃん・・・」というCMだが、以前は伯母さんらしき人が「学校どうするの」と呼びかける台詞があった。現在の状況ならば、遊びに来た孫娘が家に帰るところという場面が想像されるが、「学校・・・」の台詞があると、山村留学しに来た都会の子が、ホームシックの余りにバスに乗り込んでいるのかと思ってしまう。それにしても、幸薄そうな美少女だなぁ・・・(笑)。
フレンチポップスっぽい曲に合わせて安価なファッションアイテムが次々に紹介される、ファッションセンターしまむらのCMが好きだ。意外性の勝利。
真矢みきが歌い踊る保険会社のCMは、15年ほど前に流れていた大地真央出演の保険会社のCMにそっくりなような気がする。同じ宝塚出身の女優だし、いいんだろうかという感じがあるが…。もっとも大地真央も、元夫のヒット曲を真似したようなCMをやっていたように思う。
何かの飲料のCM曲が「テプコひかり」にそっくりなのは、どういう訳なのだろう。作った人間が同じだったとしても、ちょっと似すぎているのではないだろうか。
小西真奈美が出演しているDTIのCMの最後、サイレントで何を言っているのか、あれも気になる。会社のサイトにあたれば答が出ているかもしれないが、それも面白くないし、しばらくは想像して楽しもう(笑)。往年の山口百恵だ。
小西真奈美という女優さんは、貧相な顔立ちが好きではないのだが、あっちこっちによく出演しているものだと思う。どんな出自なのか疑問だったが、北区つかこうへい劇団の出身だと言うからちょっと意外だ。
かんたん相互リンクに参加してみた。自動登録型リンク集ではなく、お互いの合意の上に、自動的に相互リンクが張れるという便利なシステムらしい。もちろん相手先が許可してくれなければそれまでだが・・・。一々掲示板やメールでお願いしなくても、システムを媒介して頼めるというのがいかにも今時らしい(笑)。例え断られても、お互いに嫌な思いをしないで済むというものだ。
今年もダイモンジソウが咲き始めた。昨年購入したもので、山野草とはあまり縁がないのでおっかなびっくりの栽培だったが、何とか上手く行って嬉しいものだ。画像は昨年のダイモンジソウ。
テキストエリアというものがあって、HPのトップなどで更新履歴のお知らせなどに使われていたりする。最初のうちトップに置いていたが、タグが使えないのが不便だった。リンクを貼ろうとすると、そのままテキストが表示されてしまうのだ。致し方なく、別ページにしてテーブルにしていたのだが、これはスクロールバーが出ずにすべてが表示されてしまうのでやはり不便だった。
ところが、他のページではリンクの貼られたテキストエリアを見かけることがあるのだ。どういう仕掛けになっているのか、不思議で仕方なかったが、最近、インラインフレームなるものがあることを知った。このタグを使えばあら不思議、ページの中に、タグが使える小窓が出現するではないか!(笑)。早速更新ページを試作してみた。
と思ったら、リンク先もフレームの中に表示されてしまう。なかなか上手くは行かないものだ・・・。今度は、新しいページで開くリンクを覚えなければ・・・(笑)。
平蔵に恨みを持つ盗賊が、平蔵の周囲の人間を残虐に狙い始める。どうしても尻尾がつかめず、焦燥を深める平蔵なのだが、事件の根は以外と深く、平蔵が「本所の銕」と呼ばれてぐれていた頃の付き合いにまで遡っている。
失敗ばかりを繰り返す同心の細川峯太郎が、今回は博打にはまり、更に盗賊の娘に可愛がられているあたりが笑わせてくれる。お頭に問いつめられて気を失ってしまうのもいつもどおりだ(笑)。木村忠吾が真面目になってしまったので、細川がその身代わりだろうか。
平蔵の息子辰蔵が贔屓だ。道楽者なのは相変わらずながら、剣の腕を上げているようだ。こういう、へらへらと頼りない人間がいざというときに思わぬ実力を発揮するパターンが好きなのだが、もっと辰蔵の活躍が見たかったと思う。
なかなか事件を解決できない平蔵に幕閣が業を煮やし、罷免の動きが出てくるが、平蔵を贔屓にする京極備前守が平蔵を守ろうとすると足を引っ張られかねないあたりは、キャリア官僚の勢力争いを思わせる。
残すところあと二巻だ。寂しい・・・。
シュウメイギクが好きだ。淡い桃色や白い花が秋の風に揺れる様は、なんともたおやかな風情がある。和洋どちらの庭にも似合うので、外国で品種改良されたものなのか、昨今はカタカナの品種名も目にしたりする。
キクとなっているがキク科植物ではなく、キンポウゲ科植物だ。アネモネと同じ仲間なのでジャパニーズアネモネという英名があるらしいが、原産は中国らしい。留学僧が持ち帰り、京都貴船あたりに野生化したので貴船菊の名もある。シュウメイギクというと淡いピンクの一重の花がまず思い浮かぶが、実は派手な八重咲きの方が原種(貴船菊)だという話だ。
本当は庭の目立つところに植えたいのだが、そうすると庭師が踏んづけていくので、致し方なく家の横に植えている。普段見えないところは管理も行き届かないので、当然ながら花付きが悪い。なんで我が家なのにこんな不自由な思いをしなければならないのだろう(笑)。
更新
トップを変えてみました。素材サイトからお借りした画像ですが、沖縄の東南植物楽園だそうです。